※ここから先はネタバレも含みますので、前巻を読んでいないならばまずはコチラから↓
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テセウスの船 ネタバレ 漫画4巻あらすじ
テセウスの船 ネタバレ 漫画26話
「容疑者の選択肢」
金丸刑事からの追及を逃れようとして、公務執行妨害で現行犯逮捕されてしまった心。
このままでは事件の解決も元の世界に戻る事も出来なくなるのではないかと、心は不安に駆られた。
そこへタイミングよく警察無線が入り、金丸の意識も一瞬そちらに向かう。
心はその隙を逃さずに金丸を振り払うと、そのまま雪山の奥へと走り去った。
そして鞄の中に入ってい「事件ノート」を森の中に思い切り投げ捨てる！
それからすぐに金丸が追い付いてきて心を警察署に連行するが、心は固く口を閉ざし続ける。
しかし、一連の事件の犯人は心ではないかと疑う金丸の追及はしつこかった。
やがて金丸は「お前には三つの選択肢がある」と言ってきて……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画27話
「破られた正義」
口を割らない心に対して「俺は佐野さんからお前の事を聞いている」と告げる金丸。
佐野は金丸に心の情報を喋っていたのだ。
それでも心は金丸からの追及を否定し続けるが、鞄の中にあった一枚の紙切れを持ち出されると途端に血相を変えた。
それは本来ならば彼の名前になるはずだった二文字――「正義」と書かれたノートの一ページ。
佐野がこれから生まれてくる子供につけようと言いながら心の目の前で書いてみせた、心にとって大切な宝物だった。
しかし、そんな事を知る由もない金丸は無情にもそのノートをビリビリと破り捨てる。
そんな仕打ちにも拳をぎゅっと握って耐える心であったが、結局そのまま彼は独房に入れられてしまった。
そして翼と明音が殺された事件についての捜査会議が開かれるのだが、そこで金丸はある事に気が付いて……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画28話
「告白」
独房で膝を抱えながら眠りこけ、夢の中で妻の由紀や娘の未来と再会する心。
和子が亡くなった今となってはあり得ない光景だったが、それでも想像するだけなら出来る。
しかし30年後の父――佐野の姿を見た事のない心は、お爺ちゃんになって自分達を出迎えてくれる彼の姿だけは上手く思い描けなかった……。
そんな夢から覚めると、どういうわけか心はそのまま釈放を許される。
ひとまず母・和子達の待つ駐在所へと戻ってみるものの、駐在所には心の逮捕のせいで朝からイタズラ電話がかかって来るようになっていた。
日が落ちてきた頃になると佐野も警察署から戻ってきて、心は彼と二人で事件についての情報交換を始める。
「この後はどうなるんだ？」と佐野から尋ねられる心だったが、ノートを捨ててしまった彼にはもう正確な答えは返せない。
それに何より、ノートの内容――心が知っている歴史と今の音臼村とでは、一つ一つの事件の中身や発生タイミングがずれ始めている。
そうした状況を分かった上で、それでも心は「これだけは伝えなければ」と思っていた事があった。
それは他でもない、6月24日に起きた音臼小の悲劇と、その犯人とされる男についての話で……。
テセウスの船 ネタバレ 漫画29話
「父と息子」
心から衝撃的な告白をされて激しく動揺してしまう佐野。
だが、それでも心は伝えなければならないと思った事を最後まで話し切った。
これから先、音臼村と佐野家にいったい何が起きるのかを。
そして最後に「事件が起きてしまう前に、家族全員で音臼村から出よう」と提案。
それに対する佐野の答えは……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画30話
「霧の先」
音臼村を訪れた時と同じ霧に包まれた心は、どういうわけかまたタイムスリップして現代へと戻る事に成功！
心の主観では昨日まで存在していた筈の音臼小は、今はまた小さな慰霊碑だけを残して消えてしまっていた。
理由は分からないもののタイムスリップした事だけは把握できた心は、廃村となった音臼村から出るのではなく、逆にその奥へと踏み入っていく。
そして、やはり先ほどまで過ごしていた駐在所がある筈の場所へと向かった。
すると音臼小と違って駐在所は今も廃墟となって残っており、「佐野」という表札もかけられたままだった。
が、その壁には「人殺し」「死ね」といった罵詈雑言が大量に落書きされていて……。
呆然と立ち尽くす心だったが、その時スマホに誰かが電話をかけてきた。
そして心は更なる衝撃の事実を知る事になる……！
テセウスの船 ネタバレ 漫画31話
「変わった現代」
戻ってきた現代は、心の歴史介入によって影響を受け、悲惨な事に「悪い方向に」変化していた。
ショックのあまり手からスマホを落としてしまう心。
そこでちょうどスマホの電池も切れてしまい、心は廃村に一人取り残される形に。
それでも真っ先に頭に思い浮かんだのは娘・未来の安否。
生まれたばかりの赤ん坊である未来は今いったいどういう状況にあるのか？
それを確かめるために大急ぎで東京へと舞い戻る心。
帰宅してみると、記憶にあるよりも殺風景ではあったものの、かつてと同じ部屋に住んでいた事は確認できた。
しかし家には未来の姿がなく、また亡くなった妻・和子が住んでいた痕跡もない。
スマホを充電しながら通話履歴やアルバムを確認してみても、やはり二人に繋がるものは見つからず……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画32話
「知らない過去」
スマホの通話履歴にあった「しらぎくの社」なるものに連絡をとってみる事にした心。
思い切って電話をかけると、向こうは心をよく知っているような口ぶりで応答してくれる。
心の方には全く聞き覚えのない声だったが、とにかくすぐに会う約束を取りつけた。
だが電話の相手が話していた「週刊誌」が気になった心は近くのコンビニに駆け込む。
そして適当な週刊誌を手に取って開いてみると、そこには「音臼小大量殺人事件はまだ終わっていない」という特集記事が！
驚きながらも記事をよく読んでいくと、事件発生日が1989年6月25日――心の記憶にあるよりも一日遅れているのが判明。
さらに今は行方の知れない姉・鈴についても言及されていて……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画33話
「しらぎくの姉弟」
「しらぎくの社」にて電話の相手・千葉と会う事に成功した心。
千葉は心よりもずっと年上で落ち着いた雰囲気の男性だった。
そして彼はどうやら心や鈴の世話を10年以上に渡ってしてくれていた恩人らしい。
そんな千葉に心は「事件について、そして家族について教えてほしい」と頼み込んだ。
千葉はそれに驚きつつも、この世界――心によって変えられてしまった世界での歴史を口にしていく。
やはり音臼小無差別殺人事件は発生し、佐野はその犯人とされて逮捕された。
世間は大騒ぎになり、まだ臨月だった和子のところにも大量のマスコミが押し寄せて、連日ワイドショーのネタにされてしまっていたそうだ。
そうした部分は心の知る歴史と変わらなかった。
だが、こちらの世界では「和子が子供達と心中しようとした」、そして「姉・鈴にも事件への関与が疑われていた」といった大きな変化が！
そうした結果、鈴と心は「しらぎくの杜」という児童養護施設へと預けられる事になったそうなのだが……？
テセウスの船 ネタバレ 漫画34話
「正義と悪」
「もう一度あの過去に戻れないのか？」
そんな事を考えるようになりながら、この変わってしまった現代を生きている心。
あの時間旅行の時に持っていった鞄の中には、金丸に真っ二つに引き裂かれた「正義」と書かれたノートの一ページが今も残っている。
それを繋ぎ直し、「正義」の二文字をじっと見つめながら思うのは、あの事件を止めて罪なき犠牲者たちを救う事。
そんな彼の家に大きな封筒が一封届けられる。
差出人の名前が書かれておらず、宛名の「田村心」もまるで定規を使って書いたかのような不気味な封筒……。
それにやや違和感を覚えながら中身を確かめていく心。
するとそこには、音臼村の田中という老人の家で見たものと似たような不気味な落書きが！
「犯人はまだ生きている！」
そう直感して、心は絵に描かれた内容を読み解こうと試みる。
描かれているのは「お腹の膨らんだ女性」と、それを取り囲むように浮かぶ「大量の目」。
はたしてこれの意味するところとは……？
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テセウスの船 4巻の感想
時代を超えて父の起こした（とされる）無差別殺人事件を止めようと戦う漫画「テセウスの船」の第4巻！
まさか物語の途中で現代に戻って来る展開になるとは……。
私はまた単純に、過去の世界で事件を完全解決してから現代に戻るものだと思い込んでいたので、この展開は衝撃的でしたね。
しかも現代に戻ってみたら色々な部分が以前よりも悪い方向に変化してしまっているという……。
たしかに第3巻までを読んでいても時々「これは逆に事態を悪化させているんじゃないか？」なんて不安を感じていましたけど、本当にそうだったとは。
そしてここまで読んできても真犯人が誰なのかさっぱり分からないんですよね。
どうも鈴が何か関わっている感じなんですが、それも歴史が変わったためなのか、それとも最初の歴史でもそうだったのか？
真犯人だって最初と今回とで別人になっている可能性だってありますし、まだまだ考えなければいけないことはたくさん残っていそうです。
\comming soon/
