※ここから先はネタバレも含みますので、前巻を読んでいないならばまずはコチラから↓
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きのう何食べた 16巻のあらすじネタバレ
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 121話
鰻重
ケンジの母が体調を崩したことから、シロさんに会ってみたいという提案があり、ケンジの姉二人と一緒に食事をしようということに。
埼玉の実家や北区の姉の住まいからほど近く、シロさんの銀座の事務所からも近い上野の鰻屋さん”梅川亭”をチョイスしたシロさん。
突然母が言い出したことには、ちょっとした切ない理由がありました。
美味しい料理を食べながら彼女が語り出したこと。
ケンジがゲイであることはとうに理解していた母や姉たちですが。
美容師をしていた母が、常連さんの息子さんの話を聞いて、いろいろ思うところがあった、というのです。
というのも、彼女と同年輩とおぼしき常連さんの息子さんが、急な病気で亡くなってしまったのだとか。
ふと「もしケンジが今亡くなってしまったら、どうなるんだろう…」と考えた、と。
戸籍上、ケンジは独身です。
そうなったら、喪主を務めるのは母親か、姉です。
その時、シロさんとケンジの家族が全く顔も知らない状態であったとしたら…ずっと一緒に暮らしてきたとしても、シロさんは、ケンジの”友人”としてしか、ケンジを見送ることができなくなるのではないか、とケンジの母は危惧していたのです。
あまりに唐突な言葉に呆然としたシロさんでしたが。
それはむしろとても濃やかな母の気遣いでした。
シロさんが、ケンジを身内同然に考えてくれているはずだから、一度でもこうして顔を合わせていれば、ケンジに何かがあった時にも、お互いケンジの身内として、家族として見送れるはずだ、と。
「ただそれだけ」というには、あまりにも深い言葉でした。
食事を終えて母たちと別れる時、彼女らは食事の代金もきちんとルールを作ろう、と提案しました。
これからもきっとこんな機会を持つことになるだろうから、母の分は皆で割り勘にして、自分の分は自分で払う、というのです。
気持ちよく家路についたシロさんとケンジ。
上野公園の風景も贅沢なご馳走でした。
その鰻屋は、シロさんの事務所の大先生が教えてくれた店でした。
「筧先生、これからもよろしくね。初めて一緒に食事をするなら景色のいいところでと思ってね」
彼女の言葉を思い出しながら、シロさんは心の中で感謝していました。
「ありがとうございました。大先生との思い出の場所、久しぶりにまた行かせてもらいました」
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 122話
牛丼
シロさんは不思議な人です。
かつて一緒に暮らしていたノブさんは、好み過ぎて好き過ぎて文句が言えない相手だったのです。
だから、用意していた食材を勝手に食べられてシロさん的食糧計画が崩れても、自分がその悔しさを呑み込むしかなかったのです。
しかし今一緒に暮らしているケンジは、好きだけど全く好みではないという相手でした。
だから、結構シロさんは好き勝手なことを言っています。
ストレスをためることもなく、快適です。
そんなシロさんとケンジの本日のメニューは牛丼です。
付け合わせもあれこれ考えて完璧!と思ったら、思わぬトラブルが発生しました。
牛丼です。
玉ねぎは必須です。
しかし、冷蔵庫の野菜室にあったはずのそれが一つも残っていません。
…実はケンジがシロさん不在の間に生姜焼きを作り、一つ消費。
もう一つは中身が傷んでしまって使えなかったから捨てた、というのです。
牛丼ですから、玉ねぎ抜きという訳には行きません。
険悪になりかけた時、ケンジは言いました。
「俺がスーパーに行って駆ってくるよ!!玉ねぎ!!」
シロさんにとっては信じられないその言葉。
そしてケンジはダッシュでスーパーに向かったのです。
美容師のケンジはお客さんたちからそういう旦那さんの行いについてたっぷり愚痴を聴いていたので、ほぼ条件反射のように行動しただけした。
シロさんは、思い通りの牛丼を作ることができ、ケンジと二人で分かち合ったところで思いました。
「冷蔵庫の在庫管理で行き違いがあったのに、こんなに心安らかにメシが作れてかつ食べられたことって、今まであっただろうか…!!」
それはケンジの思いやりが作り出したミラクルでした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 123話
イワシのグリル
シロさんの両親が実家を売却して老人ホームに入居する段取りが次第に整ってきました。
八王子のホームを選んだという両親と、もう少し近いところに住んだ方がよいのでは、と考えたシロさん。
しかし、入居費用や毎月のお金を考えると、10年以上これから暮らすプランたててみて、より堅実な方を選んだらしい両親の話をきき、シロさんも納得していました。
趣味の教室にも通いやすいし、電車一本で行き来できることを考えると八王子一択、という結論になりそうで、シロさんも一安心です。
そんな時、友人の小日向とワタルのカップルから食事会に誘われたシロさん達。
ワインをメインにした家飲みですが、手ぶらでと言われても、ついつい体に優しい系のおつまみを考えてしまうシロさん。
今回チョイスしたのは庶民的なイワシの料理です。
小日向の料理を普段あんまり褒めることがないワタルが絶賛するサラダやパスタ。
そこにシロさんのイワシのグリルなどが添えられて宴もたけなわ。
30~50代のゲイたちの夜は穏やかに更けていくのでした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 124話
ドライカレー
シロさんの実家を具体的に売却する時期になりました。
不動産屋さんが購入を希望するお客さんを連れて訪ねてくるのです。
シロさんも立ち合いながら、その様子を見ていました。
断捨離を頑張ったおかげて家のコンディションも良く、なかなか好評です。
「急がないので、少しでも条件のいい人に…」
シロさんも切実です。
さてそんなお休みの日のメニューは、ケンジの希望でドライカレー。
彼は「ドライカレー萌のないシロさんに美味しいのを食べてもらいたい」と奮闘します。
賞味期限が近い海苔をサラダに活用し、ドライカレーには半熟目玉焼きをトッピングする拘りようです。
シロさんは意外な完成度にドライカレー萌を感じ、職場の事務員で料理情報の交換を頻繁にしていたの山田さんに伝えました。
するとお子さんにも大うけで、大好評だというのです。
そんな山田家にも、ひたひたと夏休みの恐怖が押し寄せてきているのでした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 125話
夏豚汁
山田さんは、大先生の姪っ子です。
彼女は夫の収入減から働きに出て、今では家事バランスが夫に傾くほどバリバリと働いていました。
そんな彼女の二人の子供たちが夏休みに突入し、家庭内のはちょっと悪化していました。
学童に預けるにもお弁当がいることで、料理担当の夫の負担が増えて、父子でヘトヘトになっていたのです。
ある日の夕方、彼女が帰宅すると食事もしないままに寝落ちしている夫と子供たちの姿が。
あまりのことにショックを受けて夫を問いただすと、疲労困憊していたことを今更ながらに感じたのです。
豚肉とトマトとニラを使った夏豚汁と、卵かけご飯を大急ぎで作った山田さん。
簡単だけど美味しいそのご飯で夫も子供もホッと一息入れて、落ち着きを取り戻しました。
しかし、これから先もまだ夏休みは続きます。
ほどほどに手を抜きながら、お弁当と晩御飯を頑張ろう、と誓い合った山田さん一家でした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 126話
ドライフルーツ入りフローズンヨーグルト
ケンジは、親友のヒロちゃんが立ち上げた美容室を引き継いで店長をしています。
離婚でハートブレイクのヒロちゃんは当分ベトナムから帰ってきそうにありません。
そんな中で、かつての同級生から、美容室の経営のポイントを講義してほしい、と講習会の講師を頼まれたというのです。
紹介したのはヒロちゃんです。
どちらの顔も潰してはいけないと、慣れない話を懸命にするケンジ。
彼とスタッフが試行錯誤して決めていった今の店のルールは、それなりに他所の店の経営者たちには新鮮だったようで、面目はきっちり保ったケンジでした。
そんな彼をねぎらうようにシロさんが用意してくれたのは、野菜たっぷりのホットプレートの焼肉と、ドライフルーツとマシュマロを入れたフローズンヨーグルト。
嫌なことから逃げ回るように雇われ美容師をしていたケンジが試練を乗り越えて成長したことがうれしくて仕方ないシロさんなのでした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 127話
夏の終わりの天ぷら
佳代子さんは、シロさんと食材をシェアしあう料理友達です。
しかしケンジとはすれ違うばかりで一度もあったことがありませんでした。
そんな彼女がスーパーの店頭で見かけたエコバッグを肩にかけた金髪の男性。
どう見てもケンジです。
しかし、突然の出会いに驚いてしまった彼女は挙動不審になってダッシュで帰ってきてしまったのです。
「”ケンジ”に会った!」
シロさんとは長い付き合いになっていた佳代子さんとその夫は、嬉しくなってしまい、シロさんにすかさず電話をかけ、食事会の約束を取り付けるのです。
話し上手な佳代子さんの夫と喋るうちに馴れ初めから細かいことまで喋り出すケンジと、意外とケンジのことを愚痴ったり喋ったりしていたことがバラされてしまったシロさん。
会えないままに過ぎた時間は何と12年!
しかし、あっという間に打ち解けて美味しい料理に舌鼓を打つ4人でした。
きのう何食べた 16巻ネタバレあらすじ 128話
酢豚とピータントマト豆腐
シロさんが事務所の共同経営者になることが決まりました。
これまでは「上町法律事務所」だったのが、「上町・筧法律事務所」へ。
手続きも済み、名刺や封筒など必要なチェンジが完了したところで、しかしいつもと取り立てて変わるわけでもなく、淡々と仕事をし、定時に帰っていったのでした。
大先生たちは、もっとじたばたと嫌がるかと思っていたシロさんが、意外と淡々と”ボス”に就任したことに驚いていましたが、シロさん的には大きな理由がありました。
シロさんから見て、自分よりよほど”ボス”に向いていないケンジが、この時点でもう一年以上も店長業をこなしているというのに、いい加減自分ばかりがのらりくらりと生きているのもケンジに悪いような気がしていた、というのです。
そんなシロさんに、ケンジはスパークリングワインを用意して「シロさーん、所長就任おめでとう~~~!」とお祝いしてくれたのです。
そもそも、それを祝うという発想がなかったシロさん。
ハタと気づくと、ケンジが店長になったことに関しても同様で何もお祝いしてなかったのです。
”今更”感はありましたが、土曜日の夜の食事はちょっと凝った酢豚と中華おこわです。
ケンジの心づくしのスパークリングワインを開けて、シロさんからは、遅ればせではありながら、店長就任のお祝いとしてボックスに詰めた素敵な花のアレンジメントがプレゼントされたのです。
50歳を過ぎて、ようやく職場で責任ある立場になった二人。
ケンジのトリセツがわかってきたシロさんと、その好意を素直に受け取るケンジのディナーはとてもハッピーなものになりました。
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連載から10年以上の時を経て、やっと叶った出会いが二つ。
ケンジの実家の母と、シロさん。
シロさんの実家の両親とケンジは既に会っているので、ようやく顔を合わせられた、という感じです。
ケンジのお母さんの言葉は、ずしりと重たいものでした。
彼女は、自身が苦労人だったこともあって、とても濃やかな気遣いにあふれた時間になりましたね。
息子がゲイだということに、悩まなかったはずはなかったと思いますが。
それでも精一杯の気遣いを見せた彼女の母親としての気概は素晴らしい、と感じました。
息子のパートナーに対して、これほどの敬意を払い、もしも何かあった時には…と筋道を見せるって、普通の夫婦とその親たちでもなかなかできることではないと思います。
さて、もう一組の出会いは、シロさんの仲良しである佳代子さんご夫妻と、ケンジ!
12年もの間、ずーっとすれ違いを続けてついに一度も会うことがなかった彼らもようやく同じテーブルに着くことができたのです。
シロさんと佳代子さんを通して情報はたっぷり交換されていたので、すんなりと馴染んでしまった彼ら。
「会いたい」と思える人がいて、「会える!」となった時の喜びをこんなに素直に表しているシーンも珍しい、と思いました。
よしながふみさんの絵が凄いのは、人の「老い」というか、「経年変化」をきちんと描けるところだと思います。
メインキャラクターはもちろんのこと、子供の成長や老人の肌や髪が次第に枯れていく感じまで、見事な観察力で再現されている感じです。
12年という時間が流れた作中の世界は、しかし、とても居心地が良さそうで、それはシロさんとケンジの心のありようが少しずつ落ち着いて、穏やかな時間を作り出しているのだろうな、と思って読んでいます。
そして変わらずおいしそうなレシピの数々。
今回は、とりあえずドライカレーと、フローズンヨーグルトにはトライしてみようと考えています。
\comming soon/