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皆殺しのアーサー 5話ネタバレ
「裏切りのランスロット」
停戦交渉をしに捕虜を連れてメーデル要塞へとやって来たモルドレッドだが、ランスロットが彼らを囮にして奇襲を仕掛け、要塞を制圧しようとしていたのだ。
頭から血を流しながらも生きていたモルドレッドの元にランスロットは馬に乗ってやって来る。
「驚いたぞ まだ生きていたとはな モルドレッド卿」
とランスロットは馬に乗りながらモルドレッドを見下ろした状態でこのように言う。
対してモルドレッドはふざけるなと、自分はランスロットの言う通りに人質を届けようとしたのにこれでは自分達は門を開けるための囮ではないかと叫ぶ。
彼の叫びを聞いたランスロットは冷静にモルドレッドの言う通りだと、モルドレッドはよく役目を果たしてくれたと言う。
モルドレッドはアーサーは停戦を命じたはずなのにその命令を無視するのかと非難する。
「…言われた通りに動くだけなら誰にでもできよう より王が喜ぶ方法を思いついた……だから実行したまでだ そなたの力を借りてな」
とランスロットは悪びれずに言うと、モルドレッドのおかげでメーデンは手に入って英雄譚が生まれると言う。
話を聞いていたモルドレッドはカリバーンを抜こうとしていた。
それを見ていたランスロットは既に手遅れだと、自分の思惑のままにその剣は役目は終えたのだからモルドレッドは無料だと言い放つ。
その言葉が引き金になったのか、モルドレッドはカリバーンを抜いて斬りかかるがランスロットは避ける。
続けて斬ろうとするも怪我によるものなのか、腕が上がらなかった。
その隙を突くかのようにランスロットは剣による斬撃をモルドレッドの左肩に浴びせ、彼は口と斬られた箇所から血を流す。
「モルドレッドよ そなたは故郷やブリテンを守りたかったのではないのか?我ら円卓の騎士以外に誰が守れるというのだ 戦えぬ者は存在する意味がない」
と冷酷に言い放つランスロット。
それを聞いたモルドレッドはどうして自分には力がないのか、大事なものを守れないのかと己を責める。
それと同時に自分の幼い頃を思い出していた。
子供の頃、モルドレッドは住んでいたところにサクソン人が大勢で押し入って自分は押さえつけられ、母親は彼らに襲われていたのだ。
その状況下で母親は一矢報いるために自分を襲っていたサクソン人の目を短刀で突き刺した。
しかし、すぐさま逆襲に遭って始末されてしまったのだ。
この時、モルドレッドは自分に力があればサクソン人を倒して母親を守れたのにと己を責めたのだ。
そして現在に至り、モルドレッドはここまでのダメージで地面に倒れ伏していた。
しかし、まだ息が合ったので体がピクリと動いていた。
これに気付いたランスロットは馬から降りると、モルドレッドの体に触れると何かに気付いた。
「なるほど…この男…」
と呟くと、心配して近づいてきた兵士達に気にするなと言い放つ。
そして倒れているモルドレッドに剣を抜くなと言われて丸腰で敵地に向かい、怒りに身を任せて自分を斬りかかるような馬鹿は嫌いだがその無謀さは面白いと言うと…。
「気に入ったぞモルドレッド卿 そなたにはまだ使いみちがありそうだ」
と言ったのだ。
そして兵士達に後の処理と、モルドレッドをエクスターへ連れて帰るように命じる。
自分もすぐに戻る事にすると言いつつ、面白くなりそうだと呟くのだった。
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皆殺しのアーサー 5話の感想
アーサーもかなり冷酷ですが、ランスロットもまたかなり冷酷なのが明らかになりましたね。
今回の話からモルドレッドがメーデル要塞に行く準備をしている際、ランスロットが彼らを囮にして門を開かせたと同時に攻め入りましょうとアーサーに助言したのが目に浮かぶ感じがしましたね。
しかし、モルドレッドが逆らったのにも関わらず気に入って生かそうとしてるランスロットの真意が今回の話からは分からなかったですね。
恐らく次回で明らかになるのではないかと思われます。
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