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キャプテン翼ライジングサン 95話のネタバレ
「不屈の2発」
完全にノーマークの状態で翼は強烈なドライブシュートを放った。
カルツは幾らゴールから距離があったとはいえ、翼をノーマークにするべきじゃなかったと内心で悔やんでいた。
日本ベンチでは翼のシュートが決まってくれることを祈っていた。
『距離はあるもののドイツゴール前を固めるそのカベの上空を難なく越え このシュートはドイツゴール右上スミを的確にとらえているぞォ』
と実況が言うように翼のシュートはドイツ守備陣を嘲笑うように上空を越えていき、ゴールへと迫る。
しかし、GKのミューラーが懸命に斜め飛びをし、右腕一本で翼のドライブシュートを食い止め、ナインも歓喜の声を上げると共に翼は悔しさを滲ませる。
だが…。
『あっとしかしこれが翼のシュートのドライブ回転の鋭さだ ミューラー完全にはキャッチし切れていません』
と実況が言う通り、翼のシュートに鋭い回転がかかっているせいで左腕を負傷しているミューラーの右腕1本では完全に防ぎきれず、ボールがこぼれてしまう。
そのこぼれ球に向かっていく日向がジャンプしてジャンピングヘッドの体勢に入り、ボールをゴールへと押し込もうとしていた。
カルツは翼が日向の動きまで計算に入れてシュートを撃っていた事に対して内心驚いていた。
日向はボールを押し込もうとしたがそこへFWだが守りに徹していたマーガスがジャンプしてヘディングでブロックした。
この事でドイツチームはナイスだと賞賛し、日本ベンチではドイツチームが全員守備の体勢でなければ決まっていたのにと悔しがっていた。
そして日向とマーガスのぶつかり合いによってこぼれたボールは同じくゴール前まで戻っていたFWのシェスターのオーバーヘッドシュートでクリアした。
「よし!!この先もタイムアップのその時まで日本のどんな攻撃をも跳ね返すぞ!!」
とシェスターが意気込むとその通りだと言わんばかりに他のイレブン達も意気込んだ。
それでも攻撃しなければいかないと思っていた翼はスローイングを任された早田に自分の元に投げろと言い、早田もそうしようとしたがカルツが翼のマンマークに入ったので出来なかった。
残り時間まで徹底マークをすると宣言したカルツ。
今の状態で翼にパスを出すのは危険だと判断した早田だが誰にパスするか困っていると三杉が自分にパスを出すようにアピールし、早田は彼にロングスローした。
三杉の彼女である弥生は彼の身を案じ、翼も三杉がフィールドで倒れた時、彼は大丈夫だと言っていたが本当は心臓が止まっていたのを知っているので嫌な予感がしていた。
(構わないんだ サッカーのこのフィールドで命を落とすなら悔いはない ボクは毎試合その覚悟で闘っているんだ!!)
という覚悟でプレーしている三杉だが翼、弥生、そして三杉の周りにまだ天使がいるのが見えるミカエルは不安を隠せない。
そんな中で三杉はマークされている翼の代わりに自分が決めると言わんばかりに翼と同じロングドライブシュートを放つ。
三杉のドライブシュートもドイツ守備陣の頭上を越えてゴールの左スミに向かっていた。
しかし、ミューラーが左へと斜め飛びをして左腕を負傷しているので負担が少ないパンチングで食い止めた。
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渾身のドライブシュートが2発放たれましたがどれもミューラーに防がれてしまいましたね。
ドイツチーム全員が守っており、ミューラーもがっちり守っていて、おまけに翼はカルツにマークされていて、三杉もまた何時倒れるか分からない状況の中、勝機を見いだせるのか不安に感じる話でした。
ただ、次回の話ではミューラーに異変が起こるらしいです。
恐らく最後に三杉のドライブシュートを防いだ際、シュートにかかっている回転の鋭さによって傷口が広がってしまったという事がありうるかもしれません。
卑劣なのかもしれませんが、もし上記の考えが正しければ日本にとっては好機になると思われます。
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