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ボクラノキセキ最新刊２０巻のネタバレ

第81話稜の言葉を思い出し、杏奈は自分に落ち着いてと言い聞かせました。まず・・。皆見に連絡して、騎士のみんなにも、と段取りを考えて急ごうとします。

その様子を詩乃に見られて、ドキッとしてしまいます。

詩乃はまただと思い、葵との会話を思い出しました。葵は自分のことは何でも話してしまうし、友達の事も何でも知りたいと思う。なんでも訊いてしまうのは、子供っぽいのかなと言います。そして杏奈と実果がたまに二人でコソコソして都合が悪そうにしているので、自分たちのグループから抜けようとしているのかなと思っていたといいます。でもそうでないときはとても仲良くしてくれるので、よくわからないと悩んでいるようです。詩乃は何か聞いているのかと尋ねられますが、何も聞いていないので安心したようです。

杏奈と実果のたまにある…変な反応の理由は詩乃に想像もつきませんでした。

手嶋野を探しながら、モトは騎士を大勢呼ぶかどうか悩んでいました。人が集まれば、瀬々に注目が集まるのを避けることはできます。でも人が少ないほうが、犯人を特定しやすくなります。

どちらを取るか悩みますが、瀬々の安全を優先することに決めました。

モトは御堂に連絡し、神官全員と、魔法を使える騎士を集めるようお願いしました。
御堂はモトの魔法を使える奴という指示を広木を呼ぶなと解釈しましたが、心の中で謝りながら広木にも連絡します。

手嶋野と大友と戦っている者は、威力の小さい騎士も神官も共通して使える魔法ばかりで、所属を明かす手掛かりにはなりません。手数が多いため、消耗させて一気に仕掛けてくるつもりらしいのです。手嶋野が消耗したところにさらに魔法が叩き込まれて、大友の魔法も間に合いません。手嶋は直接魔法を受けてしまいました。大友が手嶋野の怪我を確認していると、瀬々とモトがやってきます。瀬々は怒り、それをしようとしますが、モトが止めに入ります。

そこにさらに魔法が叩き込まれますが、広木が放った強い魔法で打ち消されてしまいます。

大きな魔法の光を目印にみんなが手嶋野のところにたどり着きました。

大友はもう防御の魔法を使う力がないから危険だといいますが、晴澄は今ここでは俺を殺せないといいました。救急車を呼ぶと晴澄は言いますが、手嶋野は死んだことあるからわかる、たぶん死ぬと呟きました。倒れた手嶋野を見ながら、手嶋野の妹にまた来てねと言われたことを思い出していました。ごめんね、こいつが死んだら絶対無理・・。そこに、西園たちが駆けつけて来ました。山田は手嶋野の様子を見て、一切何も訊かないで言うとおりにしてと指示しました。

その時なぜ回復魔法の存在が、堅く秘匿されたままなのかと大友は考えていました。

８２話

回復魔法を使うためその場を去る山田を、大友は止めようとしましたが山田は手嶋野を連れて行ってしまいます。リリーはバルトの傷を確かに癒したと言いますが、神官以外にも回復魔法は効きます。だが掟に反したら破門、奇跡はいちどだけなら示せます。ならば、信仰を失くした神官が教会に反目し、その力を使ってもおかしくありません。でもそれが成された記録は残っていません。奇跡を顕示できた神官はいないのではないか。回復魔法をかけられた一般人は、傷は癒されてもその後死んでしまうのではないか？

大友はそう考えていました。

御堂も同じ考えを持っていたので、回復魔法について大友に確認します。晴澄を見た大友は仔ギツネのことを思い出しました。

そのことから、リリーがバルトにかけた時の状態を確認して、被術者が回復魔法だと知覚しなければいいのではないかと思いつきます。

それを聞き、御堂は山田たちの法へ急いで向かうのでした。晴澄は、上岡の時は病院の治療でなんとかなったので、手嶋野も外傷だけならと思ったのです。しかし手嶋野言葉を聞いたとき、病院では治せないと思いました。攻撃魔法は体内に浸透して血と反応する。手嶋野の傷は、その作用で内部から壊されていく高等な魔法でした。

城の地下でヴィンスも多分同じ魔法を受けて死んだのです。

ヴィンスをその魔法で殺したのは、
リュカでした。おそらく今回もそうだと晴澄は考えています。

手嶋野を倉庫に運び、山田は指示を出します。西園が神官の力について山田に尋ねます。山田は想定済みだと答えました。それを聞いていた槙は手嶋野に先に回復魔法について話してほしいとお願いします。すると、間に合ってた御堂が慌てて止めました。回復魔法をかけられた神官以外の人は死ぬかもしれないので、治療中手嶋野に絶対感知されない事。失神させて傷を治すを繰り返す、呼吸は止めないけれど浅い眠りではだめなのです。御堂も一緒にと提案しますが、意識レベルを調節するのは得意分野だと山田は治療を始めます。その外で槙は仁科に回復魔法をかけたことを告白しました。リリーの話を聞いて初めて、回復魔法の存在を知っている人だったからセーフなのかもしれないと思ったのです。だからさっき手嶋野に試してみてといったのです。その後美月が破門されないかどうかで、仁科が本当に神官かどうかはっきりするはずです。

仁科が神官かもしれない・・・。

大友たちのところに仁科たちも集まっていました。仁科は大きな魔法のことを訪ねますが、犯人とは別の誰かということしかわかりません。御堂から大友に電話入ります。手嶋野の治療とは別件で、槙が前に仁科に回復魔法をかけたらしいと話します。仁科は神官の疑いがあるという言葉を聞き、大友は仁科を見てしまいました。視線をやってしまったことに後悔します。

仁科が推測しているであるぅことを考えていると、仁科はアリファルド家じゃなくて、グレン・シュライバーかもしれない・・あの魔法とつぶやきます。

８３話なぜグレン・シュライバーの名前が出てくるのか。でもその場しのぎで疑いから逃れようとする理由はありませんつまり、「真実」で仁科の「手札」です。それを「今」切った理由は何なのでしょうか。瀬々の様子が変わったことを大友は気にしています。俺も普通の兵士だから、強い魔法が使えるようになりたいと仁科に尋ねる瀬々。晴澄は仁科にグレンのことを尋ねます。仁科の頭の中に、グレンが実はアリファルド家の息子だという情報があるからです。その情報は自分と広木しか知らないはずだからです。そこで3人だけで話をしようともちかけます。しかし大友はそれを止めました。神官かもしれない仁科と３人だけにするのは危険すぎます。しかし理由は説明できません。その間に仁科に下手に出る隙を与えてしまいました。仁科は大友に、何か警戒されることをしたのかと尋ねます。すると大友は早急に確認したいことがあると伝えます。

仁科は動揺して、身の安全は保障されるのかと問いますが、お前次第だと返されるのです。

大友が強硬な態度をとればとるほどに仁科の持つ情報の真実味は増します。そして仁科の存在の重要性も・・。

グレンの名を耳にした時の瀬々の表情も気になったので、独断で仁科に接触しないようくぎを刺しておかなければと思うのでした。

広木に突然詩乃が話しかけてきました。あの光は何とストレートに問いかけられます。はじめは詩乃のことを疑っていました。しかし詩乃の話を聞いているうちに、心から杏奈と実果を心配していることに気が付きます。変にごまかして、中途半端に介入されると詩乃の身が危なくなると悩みます。説明はするが、独断では無理と告げ、絶対なにも知らないフリをしてとお願いします。

それが杏奈と実果のためになるのならと詩乃は了解しました。

パティは回復の魔術を使い、司教に拷問を行っていました。
山田は前世の自分の行っていたことを思い出してごめんなさいと謝り続けてしました。

手嶋野が意識を取り戻すと、山田が泣いて謝り続けいていました。自分の手を見つめて、手嶋野は治せた。私の中にもう神官の力はない、手放したところで前世の記憶が消え去るわけではない。手嶋野を治したのは正義感からじゃない。無関係になりたかったと思いながら、ずっと謝っています。だんだん体が楽になってきた手嶋野は、なんでこんなに謝っているのだと不思議に思います。改めて見ると山田でした。

手嶋野は自分は生きているから、前世ではなく、瀬々やみんなの所に戻らなくてはと思うのでした。

８４話

大友は仁科の携帯を預かり、自分の隣を黙って歩けと言いました。晴澄は瀬々に勝手に仁科に接触するなとお願いします。前世を思い出していないか確認した晴澄は、関わらないと宣言したのに、どうして自発的に現場に出てきているのか尋ねます。思い出したくないのなら隠れていて、強い意志で。思い出したくなったのなら、相応に協力するからはっきり意思を示してほしいといいます。それを聞いて瀬々は思いました。意志とは無関係に浮上する前世の無意識をコントロールしようと決めました。思い出していない瀬々を完璧に演じ、いつかこの手札を敵に晒す時声かが最大限となるように。

晴澄は瀬々に対してまた違和感を覚えました。

教室で待っていた人たちに御堂から連絡が入りました。全員無事、襲撃の犯人はわからない。ことなど、分かったことを伝えてきました。そして仁科には話しかけない、連絡も取り合わないで。仁科にも了解してもらっていると書いてありました。放課後神官たちと仁科だけが視聴覚室に集まりました。回復魔法などについて西園が説明をします。

そのことから、仁科は本当は神官ではないかと疑っています。

仁科はユージンの騎士であることに偽りはないといいます。
今から調べるという大友に、むしろありがたいと仁科は言いました。

８５話そのころ晴澄は広木から詩乃に見られてしまったことを告げられていました。また、広木の使った魔法を、仁科が魔法の使い手はアリファルド家ではなく、グレン・シュライバーかもとつぶやいたと広木に伝えます。晴澄はグレンが魔法を使っているところを見ていないので疑問に思っていました。すると広木はあの魔法はグレンのだ、私は現世でグレンにあってると話しました。グレンはだれなのかは言えないけれど味方だと伝えます。

晴澄はグレンとの最後の会話を思い出し、お前がここに生きていてくれてうれしいと伝えてくれと穏やかな笑顔で言いました。

仁科が神官かどうか調べる方法は二つ。一つ目は神官の魔法を使ってもらうこと。魔法が使えるようになるには、資格が必要で、使えないフリはできないからです。上岡を攻撃した魔法を仁科が使えるのか試しましたが、使えませんでした。神官の魔法も全て試しましたが、使えません。仁科の使える魔法は共通で使える特徴のないものばかりでした。２つ目の確認法は、仁科の口から神官は回復魔法が使えると、晴澄と春湖に伝えるという方法です。神官ならば、これで破門になり魔法の力を失います。しかし２人にその言葉を告げた後でも魔法を使うことができました。仁科は神官ではなかったということ？

でもどうして回復魔法を使っても問題が起きなかったの？

仁科はこれで疑いが晴れたかと尋ねますが、大友は何も答えません。大友は騎士の人たちにも仁科を疑っていたことを話してしまいます。みんな驚いて仁科を見ています。仁科はこういう目で見られるのは慣れているといいました。晴澄は、大友の態度は不利だけれど、それを取り繕えないほど看過できないひっかかりを感じているのだと考えていました。仁科が大友に話しかけてきたとき、晴澄は大友の肩をつかみ、次は俺の番だ。

グレン・シュライバーの件について聞かせてといいました。