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センゴク権兵衛 ネタバレ 最新話170話

「敗将の道」

「‥‥ほぅ 利休の新作か‥‥カッカ傑作じゃ こいつぁヒネリが利いとる 何たって竹の花入れ 仕入れ値は無料(タダ)じゃ ただの竹を城を売ってでも入手したい者もおろうの~」

と秀吉は上機嫌で言うと、側室の茶々が近づいて竹は利休が体調が悪い中、自ら探して選んだ竹であると強調する。

そしたら大蔵卿局が花入れも美しくないわけではないが一夜城に比べたらそうでもないと言う。

そんな中、花入れの花も赴き深いし、百日紅が素晴らしいと評する茶々。

しかし、百日紅は猿が滑ったとも言える秀吉にとって不吉な名前だったが、秀吉は気にせずに笑っていた。

「わ わかるか?利休めのヒネリが 「サ‥‥サルスベリ」じゃと 謂わば合戦の終息の間際に「滑る勿れ」‥‥なんてな そもじの叔父―――信長公が夢の八分目で高転びしたのをこの儂(サル)めに諫言しとるんじゃろうの」

と秀吉は利休が送った花の意味を理解する。

そして自分は信長のようにミスはしないと、自身の夢はこれからが始まりだと言って花入れを外へと投げ捨てたのだった。

一方、家康と官兵衛を始めとした諸将が集まっており、開城交渉について話し合っていた。

官兵衛はこれが長引けば秀吉も面白くないだろうと呟くと、家康は交渉の最後の詰めは官兵衛が相応しいと口にした。

問題は日に日に増していく小田原城下の民の怒りをどのように静めるかであった。

官兵衛は出来るだけ犠牲を最小限に抑える事こそが一番だと言うが、問題は大将を始めとした民衆を一人残らず始末するという法度をどうするべきかが問題だった。

それ故にいい案が浮かばなかったので官兵衛は氏直の元を訪れ、例の法度を見せつつ越度も見込んだ法度であると説明する。

「「越度を見込んだ法度」―――是即ち豊臣秀吉の「一存(ココロ)次第」ということかね?黒田殿是を赦さば日ノ本は秀吉公の心次第でどうなるかわからんぞ」

と氏直が言うと、官兵衛は全くその通りで返す言葉がないと言うも、これ以外に手立てがないので何とか折れてくれと言わんばかりに頭を下げます。

あの名参謀の官兵衛が頭を下げるとは驚きつつも、条件を飲むことにした氏直。

城兵と民の命を助ける代わりに北条一族と重臣の扱いは秀吉の一存に委ねると言う氏直に、官兵衛は忝いと言うのだった。

「頭を上げ給う 貴殿のやるせなさは承知しておる 然らば「敗将の道」を歩む このみすぼらしき姿を曝すことにより民衆の北条家への忠誠心も瓦解する事になろう」

と氏直は言うのだった。

そして7月5日、氏直は豊臣家の陣へ出頭する事になり、数人の兵士に守られながら向かう事になった。

その様子を民衆が見ており、最初は本物なのかと影武者なのではないかと思っていたがやがて本物であると気づき、降参しようとしているのを情けないと非難し、一部の者は意思を投げつける。

氏直はこれで民の怒りが鎮まるのなら構わないと気にしていなかった。

村衆の者達は石を投げた者を捕まえようとしていたが、姉御は余計な事はするなと叱責する。

弟は姉御に氏直は立派かと聞くと、姉御は氏政に劣らない立派な姿だと答えた。

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センゴク権兵衛 最新話170話の感想

氏直は敢えて敗軍の将のように振る舞う事で民衆を豊臣家に従うようにしたのではないでしょうか。

普通に降伏しても民衆は納得せず、豊臣家相手に最後まで戦うとするでしょう。

そうなって来ると、豊臣家も望むところだと言わんばかりに戦いを行い、その結果出る必要なかった犠牲を出してしまう恐れがあります。

それは氏直も望まないので敢えて敗軍の将みたいに振舞って、民衆達を失望させて豊臣家こそ真の主だとさせて余計な犠牲を出さないようにしたのだと思います。

そして自分を始めとした者達を豊臣家側が処分を下して一件落着にしたいのでしょう。

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