さて「プロ野球B級ニュース事件簿2016」の第10回は「エラー&ボーンヘッド篇」という内容になる。
率直に申し上げるが、珍プレーは笑える。だがエラーやボーンヘッドは、観客の表情を凍りつかせてしまう。
リアルタイムで観戦していたファンともなれば、罵声を浴びせたり、悪態をついたりしなければ、とてもではないが、やっていられないという場面だ。
だがシーズンオフに読んでみると、不思議なほど冷静に読める。それどころか、日本プロ野球の一流選手が、草野球レベルの失態を演じてしまうことに、非常な興味を覚えたりする。実際、今回紹介するプレーには、精神科医には格好の研究材料が潜んでいるのではないだろうか。
閑話休題。選手にとっては最高に不名誉なことではあるが、厳選に厳選を重ねた4場面は──、
①5失策でも勝利
4月1日の読売巨人軍
②ドアラの呪い!?
ルナ(広島)
③珍しすぎるフィルダースチョイス
田原誠次(巨人)
④悔いの残りすぎる走塁ミス
高木勇人(巨人)
の3選手・1球団のエピソードをご紹介したい。
それにしても、ルナ以外は全て巨人という結果になってしまった。我々には単なる偶然のつもりだが、必然を見出すファンもいるかもしれない。
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【著者】久保田龍雄
【購読記事の文字数】4600字
【写真】読売巨人軍公式サイト『選手名鑑』高木勇人選手より
(http://www.giants.jp/smartphone/G/player/prof_27261.html)
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