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風光る 前回までのあらすじと登場人物
慶応四年、正月。
新撰組の歴史の中でも大きな節目になる『鳥羽伏見の戦い』の直後、幕府軍と共に新撰組の面々も敗走、大阪城に入りました。
主人公のセイは『神谷清三郎』と名乗り、父と兄の敵を討つために新撰組に身を投じた少女です。
多くの仲間が命を落としていく幕末の京の壮絶な戦いの日々の中で、彼女はかつて自分の命の恩人であり、剣の師と仰ぎ、そして恋をした沖田総司を守ることに自分の生き甲斐を見出していったのです。
その頃、沖田は労咳(結核)にかかり、自ら剣を振るうことも出来ず、戦に出られない自分を悔やむ日々を生きていました。 セイは医師であった父の影響で医学を身につけており、そんな沖田を守り、狙撃されて戦線離脱せざるを得なかった近藤勇らの治療に当たりながらの逃避行でした。 激変する情勢のなかで、女としての恋を封印し、男として生きると決めたセイでしたが。
彼女のそんな過去を知りつつ見守っている、亡き兄の親友・斎藤一や亡父の僚友であった蘭方医の松本良順らという、実在の人物らが物語に重厚さとリアルさを加えてくれています。
鳥羽伏見の戦いで大切な仲間たちを失い、失意のまま大阪城に入った新撰組の面々でしたが、 また一人、重要な人物が倒れました。 新撰組の黎明期から池田屋事変などの裏で監察方(スパイ)として暗躍していた山崎烝です。 セイの事情を知らないままに、なにくれとなく面倒を見てくれた彼は、町人でありながら新撰組の協力者だった恋人を目の前で亡くしたばかりだったのです。
新撰組に加わったばかりの子供ともいうべき年齢の隊士らを連れての戦の中で、深手を負っていた彼は、セイの目の前で頽れて、尽きる命の最後の灯を見ていたのです。
風光る40巻のネタバレ
大阪城に辿り着いた新撰組の面々と幕府軍は身も心もボロボロでした。
官軍の圧倒的な物量と武器弾薬の性能の差と現実に途方に暮れていたのです。
何よりも彼らを惑わしたのは『錦の御旗』でした。 自分たちが賊軍になってしまった、その衝撃は計り知れないものがあったのです。
そして、誰よりも彼らの精神的支柱になるはずだった将軍徳川慶喜が人知れず大阪城を脱出、こあろうに傷心の家臣らを残して海路江戸へ逃亡してしまうのです。
この時の慶喜の行いについては、さまざまな解釈があり、また、作品によっても描かれ方も多様ですが。
『風光る』作中の慶喜のキャラクターは先進的で柔軟性に富んだ考え方をする人として描かれており、目の前の事象にフリーズしていた幕府側の重鎮たちをどうにか動かそうとするよりは、すっぱりとブレイクスルーしてしまう方を選ぶ、そんな人物として性格を構築されていたのです。
会津藩主・松平容保公らは賢明でしたが、やはり旧態依然とした思考から抜け出せないままに、そんな将軍様の行いに翻弄され苦悩しますが、榎本武揚を出し抜いて幕府の軍艦『開陽丸』を出港させてしまうといった慶喜の鮮やかなやりようは、時代が違えば名君ともなっただろう、というその能力の高さを示すものでした。
ここで登場した榎本武揚は、後に土方歳三らとともに箱館戦争までを戦い抜き、のちに明治政府の重鎮ともなる人物です。 彼には新撰組とは意外な縁があります。 セイの亡父の盟友だった御殿医の松本良順は、彼の義理の叔父(妻・多津の母の弟)でした。
彼は名門の生まれで軍艦奉行という重鎮でありながら、短髪に洋装の軍服という先進性をもった江戸っ子で、身分に依らず周囲と打ち解ける不思議な魅力にあふれた人物として描かれています。
慶喜らの開陽丸を追うように、新撰組の面々を乗せた富士山丸は江戸に到着します。 彼らを迎え入れたのが、まさにその松本良順らでした。 彼や、その妻トキらの姿が活き活きと描かれており、その様子はこれから展開していく上野の彰義隊や会津戦争の悲劇を思うと一服の清涼剤のようですらあります。
夫妻のラブラブっぷりは司馬遼太郎さんの『胡蝶の夢』に書かれた彼らのなれそめを彷彿とさせるものでした。
江戸城に戻った慶喜らが鰻を食べているシーンは、大河ドラマ『西郷どん』でも描かれていたものであり、そこに現れた軍艦奉行である勝海舟、また、小栗上野介の姿は後の江戸城無血開城に向けての布石でもあります。 既に幕府の権威はほぼないに等しいものでしたが、渦中にいる武士たちにはそれがまだ判らなかったのです。 新撰組にとってもそれは同様でしたが…土方らは鳥羽伏見の戦で官軍側の実力を身をもって知ることになった立場から、実状・惨状を理解しつつも、武士としての矜持をもって、それでもまだ戦う意思を貫こうとしていたのです。
なぜなら、近藤勇は幕府の重臣として取り立てられ、新撰組も大きな大名屋敷を与えられるなど、その名誉を大きく持ち上げられており、その恩に報いることが『武士』としての務めであると信じていたからです。
松本良順のもとで療養し始めた沖田のもとに、若い女性がやってきました。 イマという名の、18歳のよく気が付く優しい娘は、その数年前に許嫁を麻疹で亡くしており、
結婚を諦めていたという身の上です。
榎本とその妻の多津の推薦ということで送りこまれてきた彼女の存在に、セイは揺れます。
女性であること、そして沖田への恋心を封印して新撰組のために、そして沖田のために生きようとしていた彼女は、かつて良順に『女に戻って沖田の子を産むことがお前の幸せ』と言われたことを拒んでいたからです。
しかし、リアルに沖田に対して『縁談』の流れで送りこまれてきたイマの姿に、セイは『これはどんな罰なんだよ…』と涙をこぼすのです。
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風光る40巻の感想
冒頭、物語の初期からセイのことを気にかけてくれていた監察方の山崎烝が戦死を遂げます。 彼は折々に暗躍して新撰組の活躍に貢献してきた人物でした。 その『想い人』の“おみの”は髪結いの父と二人で、町人でありながら新撰組の在り方に共感して協力してきたことが露見し、その父を殺されて身一つで京の街から逃げ、鳥羽伏見に山崎らを追ってきたのです。 そんな彼女は開戦前の諍いで子供をかばい、山崎の目の前で敵の手によって討たれてしまうのでした。 山崎は自らも深手を負いながら、大阪まで逃れましたが、力尽きます。
満足そうに微笑む山崎の目前にはおみのが迎えに来た幻がありました。
この作品ではいくつも哀しい恋が描かれてきましたが。
こういうかたちで結ばれた二人は他になかったのです。
やっと江戸にたどり着いたセイの目の前に、二組の夫婦の姿がありました。 榎本武揚と多津、そして松本良順とトキです。 いずれも実在の人物であり、激務の夫とそれを支えて家を守る妻という姿でしたが、女であることを捨てて沖田に寄り添うことを決意したセイは、その妻らの姿に揺れていました。 子供を産み、夫を支えるという、当時当たり前と考えられていた『女の幸せ』からもっとも遠いところで沖田のために生きるという選択は、二十歳のセイにとってはつらく、切ないものでした。 そんな彼女の前に、まるでその身代わりのようにイトが現れます。
たおやかでよく気の付くイトは周囲にも沖田の『妻』の候補として認められていくのです。
作者の渡辺多恵子さんはこの作品を描くことを決めた時に『史実には忠実に、しかし必ず少女漫画にする!』と決意したとのこと。
命がけの日々の中でなお、セイは沖田を想い、そしてその恋に泣いていました。
その気持ちを抱えながら生きることこそが、彼女の戦いだったのです。
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風光る41巻(渡辺多恵子)のネタバレと感想
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