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薬屋のひとりごと 登場人物の読み方
- 猫猫(マオマオ):主人公(少女)。花街で薬屋をしていたが森で薬草を探している所を誘拐され、後宮に売られてしまう。
- 壬氏(ジンシ) :後宮を監督している宦官(カンガン)。※宦官とは去勢された男。性格は粘着質で、目的のためなら使えるものは何でも使う。
- 玉葉妃(ギョクヨウヒ) :後宮にいる4人の上級妃の一人。皇帝の子、一人娘の鈴麗(リンリー)を産む。
- 高順(ガオシュン) :壬氏(ジンシ)の従者を務める宦官。
- 梨花妃(リファヒ) :上級妃の一人。住まいは水晶官で、位は賢妃。生んだ男子を死なせて自身も衰弱するが、猫猫の看病で回復。
- 皇帝(コウテイ) :美しい髯が特徴の偉丈夫で、豊満な女性がお好み?壬氏を使い、後宮の妃たちの忠義を測らせている。
薬屋のひとりごと 5巻ネタバレ サンデーGX連載版
薬屋のひとりごと4巻ネタバレあらすじ
花街に住む薬師の少女猫猫(マオマオ)は後宮の下女に売られるも、美青年の重職壬氏に寵姫の毒見役からさらに壬氏直属お付きの侍女となり様々な問題を解決してゆく。
礼部長官の暗殺、その後任の昏睡、倉庫でのボヤ騒ぎなど不思議な事件が次々に起こり原因までは突き止めたが、、
薬屋のひとりごと5巻19話ネタバレあらすじ
遺言
壬氏の下に押しかけ仕事の邪魔をする片眼鏡の軍の重役は猫猫の育った妓館の妓女に入れ込んだ過去があり、悪辣な手段で妓女の価値を下げて身請けしようとしたことを話す。
最近では猫猫に目をつけて身請けを計画していたところで壬氏に横からさらわれたのだという。
壬氏はその男からの依頼を受け、ある突然死した彫金細工師の遺言の謎解きを猫猫に依頼する。
彫金細工師には3人の息子がおり、長男は作業小屋を、次男は作業小屋の中に固定されている箪笥(タンス)を、三男は金魚鉢を相続した。
あるカギと一緒に「昔のように茶会を」と言い遺したが、カギはタンスの鍵穴のどれとも合わず、一つの真ん中の鍵穴には入りもしなかった。
猫猫は彼らがいつも休憩をとっていた時刻に窓際の棚に金魚鉢を置き、それをレンズ代わりに鍵穴のハンダを溶かして解錠に成功する。
出てきたのはハンダの素材であり、皆はがっかりするが、三男は意味ありげにそれを見つめる。
宮廷に戻った猫猫に壬氏は「俺に化粧をしてくれ」と依頼する。
薬屋のひとりごと5巻20話ネタバレあらすじ
街歩き
壬氏の化粧姿を想像し「国でも滅ぼす気ですか?」と猫猫。
「別人に変装したい」という壬氏を猫猫は目立たぬように平民に仕立てあげる。
しかしその猫猫も水蓮らの手によってソバカスを落とされ、飾り立てられて壬氏の主人として同行し、ついでに里帰りすることになる。
二人で変装し街歩きしながら買い食いなどを教えてもらい浮かれる壬氏だが、口数少ない猫猫に「話したいことがない」と言われションボリ。
壬氏の目的地は男女の逢い引きに使う酒家であり「ここで待ち合わせだ」という壬氏に「今夜はお楽しみください」といろいろな誤解をしながら去る猫猫。
そこでは男装した阿多妃が待っており、久々の二人で飲む酒に話の花を咲かせるのだった。
一方猫猫は生家でもある妓館の緑青館に帰り、気の進まぬ様子ながらある病気の女人を見舞う。
薬屋のひとりごと5巻21話ネタバレあらすじ
羅漢
その梅毒に侵された元妓女は寝たきりで正気を保っておらず、猫猫の見舞いに反応もしない。
元は誇り高い妓女で自分の病気を隠していて手遅れになったという。
「莫迦な女」と猫猫は感慨深げにその女を見つめるのだった。
宮廷では祭祀(サイシ)が迫る中、片眼鏡の軍の重役がまた壬氏の下を訪れる。
彫金術師の相続の件は、あの後三男が腕を上げ良い仕事をするようになったので祭器などを注文することにしたという。
礼部が人手不足で軍部の彼も手伝いをしているらしい。
彼に対して、過去に緑青館のある妓女を手に入れるために「かなり悪どいことをしたのでは?」と探りを入れる壬氏。
片眼鏡は「十年前から目をつけて交渉してもう少しだった猫猫の身請けを横どりした壬氏には言われたくない」と返す。
さらに男は「ただとは言わないので返してほしい」と迫るが、「ダメだと」ほのめかす壬氏には、「あなたが本気ならこの国に逆らえるものなどほとんどいない」と。
そう諦める素振りを見せながら「あの娘がどう思ってるのかは別」と猫猫へのお土産として果汁水を壬氏に渡し「近いうちに会いに行く」とことづける。
そして翌朝、「会いたがっている軍官がおり、その名前は”羅漢”である」と壬氏が猫猫に告げる。
その名を聴いた猫猫の表情は、それまでに見た蔑みの表情の比ではなく、燃えたぎる鉄に投げ込まれ灰も残らぬような凄まじいものであった。
それを見て返事を待つこと無く「自分から断っておく」と猫猫に告げる壬氏であった。
名を聞いただけでストレスのあまりげっそりしてしまった猫猫は水蓮からのお使いで外廷の医局へ薬をとりに出かける。
初めて訪れるそこで薬の種類などを観察していると、背の高い官女にまたも頭を叩かれる。
彼女は以前と同じ様に苦い香りがしており、そこでは翠苓(スイレイ)と呼ばれていた。
薬屋のひとりごと5巻22話ネタバレあらすじ
偶然か、必然か
近くの軍部に勤めているらしい翠苓は相変わらずでそっけない。
一方猫猫が受け取った薬をこっそりなめると、それは芋の粉を含んだ知らない薬であった。
帰りに厩の近くで地黄が生えているのを見つけさっそく駆け寄って採集。
さらに目を移すと厩の裏の少し小高い場所に薬草の密集地を発見する。
大喜びで駆け寄り感動しているとまたも翠苓に頭をはたかれる。
触るなという翠苓に、まだ採ってないと返す猫猫。
「別にいいけど、自分が勝手に”蘇りの薬”を植えているだけだから、あまり近づくな」と言う翠苓。
しかしそれは冗談だといいつつ、そこには朝顔を植える予定だという。
さらに薬師である猫猫の噂は聴いており、その腕に興味がある様子であった。
その後、外廷に猫猫を訪ねて李白がやってくる。
以前のボヤ騒ぎは陽動であり、その際に別の倉庫から祭器が盗まれていることがわかったという。
立て続いた不幸で礼部の要人が不在のため、発見が遅くなってしまい詳細はいまだにわからないのだという。
塩入りの酒を飲まされ死んだ浩然、毒入りの海藻を食べて昏睡した官吏ともに礼部の重役であるという。
しかし李白の来訪要件は、以前倉庫で猫猫が拾った煙管の件であり、持ち主が不要とのことでそれを返しに来たとのことであった。
背の高い薬の匂いのする官女から持ち主の倉庫番へとお礼に渡されたものであるが、気に入らないのだという。
倉庫のボヤ、盗難、礼部の長官たちの死や昏睡、すべての事件が祭祀に絡んでいることに気がついた猫猫は壬氏にそれを説明する。
壬氏は話を聞き、それ以上の調査に乗り気でない猫猫を珍しい薬材”牛黄”をダシにして調査を依頼する。
薬関連に目がない猫猫は珍しくやる気満々で引受け、さっそく盗難があったという祭具の倉庫へと馬閃とともに向かう。
祭祀において、やんごとなき人物が登る祭壇があり、その上部から布を固定する横柱を釣るかたちになっている。
その横柱を釣る金具など滑車類も同じく盗まれていたが、その金具類は盗まれたものと同じ彫金術師が作ったものが入手できたという。
そこで猫猫の中ですべての事件が一つになり、さらに祭祀が今行われていることを聞いた猫猫は宮中の西にある蒼穹壇に向けて走り出す。
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薬屋のひとりごと 5巻の感想 サンデーGX連載版
4巻で発生した3つの事件と本巻の最初に起きた彫金細工師の事件が伏線となった事件の全貌がみえてきて、ようやく全体の繋がりがみえてきました。
最後に慌てて宮中を走ってゆく猫猫でしたが、やんごとなき人が祈ってるところに下女が走りこんだりして大丈夫なんですかね。
この事件で唯一暗躍してそうな登場人物の翠苓も薬草を栽培していたり、さらに伏線が盛り込まれた感じです。
猫猫と壬氏との関係は、少しは進みましたかね。
壬氏のほうは街歩きデートを楽しんだり、李白との会話にヤキモチ焼いたりわかりやすかったですが、猫猫のほうは不動で、デレる兆候さえみられませんね。
薬や薬材へのデレる顔を壬氏へ向けられる日はくるのでしょうか?
臆病で醒めた目で見てしまっていて、自分の幸せを感じられないモヤモヤはしばらく続くのでしょうね。
単発の謎解きとして、タンスのカギと金魚鉢のトリックがありました。
前巻からそこまではこんな感じの読み切り謎解きが続くのかと思いましたが、4つの事件がすべて伏線になって、話がダイナミックに動いてきましたね。
さらに猫猫の生い立ちや壬氏の生い立ちにもまだまだ謎がたくさんありそうですし、長身の美人女官翠苓もこの事件だけじゃなさそうな伏線も気になります。
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