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なまいきざかり 最新刊2巻のネタバレ
この日、3年生の卒業式があった。
由希はここ数か月、成瀬のせいで色々ありすぎたのと木戸の事が好きだったのが昔のようだったと思っていた。
春休みでの部活で由希はタオルを干しに行くが成瀬に止められ、ホワイトデーのお返しは何が良いと聞かれる。
しかももうホワイトデーは過ぎているのに今思い出したと言う成瀬に由希は自分がどれだけ勇気を出して好きだと思った時に急に顔が赤くなった。
成瀬の事が好きだと認めただけで口に出してないから問題ないと思っている由希に成瀬はデートしようぜと言い、由希の意志関係なく強引に決めた。
その夜、由希は一応私服の準備をし、内心では好きだと認めてから成瀬と顔を合わせづらくなっており、こんな状態のデートなんて楽しいわけないと思っていた。
翌日、慣れない服装と靴で由希は成瀬と会ってカフェに入る。
成瀬はホワイトデーのお返しという事で飲み物を驕り、今まで嬉しい物はあるのと由希に聞く。
由希はおばあちゃんから貰った名前入りのマグカップと答える。
もう弟達によって壊されたと言うと成瀬は壊された時に一人で泣いて、その破片を残してある事を当ててきたので由希は驚く。
由希は自分が隠していたものを的確に見つけてくるので自分の気持ちも見つけてしまいそうなので目を合わせたくないと思っていた。
そう思いながらの移動中、慣れない靴で転びそうなところを成瀬に助けられる。
お礼を言う由希だったが成瀬は女子を見ていたのでイラッとした。
そして映画館で映画を見ていると成瀬が由希に倒れこむように眠ってしまった。
その様子に由希は自分と一緒にいるのつまらなかったかなと思っていた。
映画が終わったので映画館から出ていくと成瀬は今日は楽しみ過ぎて眠れなかったと言ってきたので由希は顔を真っ赤にした。
そしてバス停に着くと成瀬は由希に目を瞑ってと言うと彼女の頭にクリスマスとバレンタインのお返しの品を置く。
由希が手に取るとそれは名前付きマグカップで、成瀬曰く由希が映画館に行く前にトイレに行っている隙に見つけた小物店で買ったとの事。
由希は成瀬が女子を見ていたあの時だと思ったと同時にバスが来て、明日の部活遅刻しないようにと、今日は楽しかったと言ってバスに乗って自宅へと帰るのだった。
因みにマグカップについていた名前は「YUKI」ではなく「YUKA」だった。
そして春となって由希は3年生、成瀬は2年生となった。
バスケ部にも新入部員が入ってきて、由希が指導していたが成瀬が先輩としての自覚があるのか不安に思っていた。
でも成瀬は自分から1年生に勝負してくるようにけしかけていたので安心する由希。
そこへコーチがやって来て明後日練習試合だと告げられ、由希は急すぎると思っていた。
そして明日すべきことを脳内で確認していると成瀬に壁ドンされ、キスされそうになって防御するがおでこにデコピンされてしまった。
後輩におちょくられた由希はどんでもない奴を好きになってしまったと思っていた。
そして由希は教える以上シュートのコツを身につけないとと人気のない公園でシュート練習していたが全然入らず、ボールがゴールに挟まってしまう。
そこへ黒髪の長身男性が現れて軽くジャンプしてボールを取るが足を挫いてしまう。
由希が心配で近寄ると男性の手と自分の手が触れると男性は顔を赤らめて立ち去ってしまう。
翌朝、遅れてきた1年生の柔軟に付き合っていると成瀬がよそ見して顔面にボールがぶつかってしまったので保健室に行き、由希も後を追う。
成瀬は由希が最近1年生ばかり相手にしていたので拗ねていたのだ。
その事を聞いた由希は思わず可愛いと思い、髪を撫でるとすぐに我に返った。
そんな由希に成瀬は不意打ちのキスをしたのでほんとにとんでもない奴を好きになったと思った。
そして練習試合当日、由希はこの前ボールを取ってくれた男性と再会し、通りかかった成瀬も男性を知っていた。
由希はこの男性は対戦相手の選手で成瀬の知り合いだと察した。
男性は成瀬を覚えていたが成瀬は覚えてなかった。
男性は袴田と言う名前で小学生の時には成瀬と同じチームに所属していた。
袴田の事を思い出した成瀬は北海道に引っ越したんじゃと言うと袴田は去年九州に帰ってきたと答える。
そして成瀬のファンの女性がやって来たので袴田は女性が苦手なのか顔を赤らめる。
そこへ袴田のチームメイト達がやって来たので袴田は彼らと一緒に行く。
アップが終わった成瀬は由希の元に行き、どうして袴田を知ってるのと聞く。
由希は誤魔化すかのように成瀬がクラブチームに入っていたのと、何歳からバスケしてたのと聞く。
成瀬はそれらの質問に答えると袴田の事を語りだす。
成瀬が知る袴田は今ほど背が大きくなく、必死でボールを追いかけていたイメージがあったらしい。
そして話を蒸し返すのように成瀬は由希に袴田と会ったの何時と聞いてきたが由希はすれ違っただけと誤魔化した。
やがて練習試合が始まり、成瀬がドリブルで攻めてシュートを決めようとしたが袴田に阻止されてしまう。
お返しと言わんばかりに袴田は攻め入ってシュートを決めた。
それからずっと袴田一人にやられ、結果75対43で負けたのだった。
すぐにミーティングを始める由希だが成瀬は寝ていたので悔しくないのかと思っていた。
ミーティング後に由希は成瀬に悔しくないのかと怒って言う。
対して成瀬はただのゲームと素っ気なく言って立ち去り、その態度に由希は怒りと失望を覚える。
偶々彼らの会話を聞いていた袴田は由希が泣いていると思って自分のジャージを由希に被せて、去っていった。
実は由希に怒っていただけだったのでどうしようと思っていた。
練習試合から少し経って由希は練習方法を見直していたが成瀬の事でまだ怒っていた。
その成瀬は学校帰りに木戸と会い、バスケやめようと思った事あるのと聞く。
木戸は何度もあるけど、結局は人それぞれだからと言いつつ、楽しい事ばかりじゃなく本気でやっているから悔しいとか逃げたいと思う時があるんだと思うと言う。
話を聞いた成瀬は由希は絶対逃げないんだろうなと思っていた。
その由希は袴田にジャージを返すために三寿々高校にやって来て、気になったところをノートにメモしていた。
そこへ男子生徒に絡まれるが偶々通りかかった袴田に助けられ、学校外に連れ出される。
そして由希はジャージが入った鞄を渡すがメモしていたノートが男子生徒に絡まれた際に鞄に入れていたので見つかってしまう。
それを見た袴田はこの前のシュート練習も部員達のためにしていた事に気づき、マネージャーなのにそこまでするのかと聞く。
由希はマネージャーの仕事にここまではないと言うと帰ろうとしたが袴田に止められ、シュート練習に付き合うと言ってきたのでそうする事にした。
袴田のシュートフォームを見ていた由希は成瀬に似てたと思わず呟く。
その呟きが聞こえたのか袴田は過去の事を話しだす。
当時の袴田はバスケが上手くなく、メンバーからも非難されていたが成瀬は袴田とバスケやるの楽しいと言ってくれたので信じられる仲間に会えたと思っていた。
そして何時かインターハイに行こうと約束し、引っ越しする際もその約束を口にするが成瀬は続けてたらねと素っ気なく言った事が原因で成瀬だけには何があっても負けないと誓ったのであった。
話を聞いていた由希は自分と同じように成瀬に期待し過ぎていたんだと感じていた。
袴田は成瀬を信じても無駄だと、いつかバスケ部もやめるよと由希に言う。
由希はそんな事はないと言い、確かに成瀬はだらしないけどこんなところで投げ出す奴じゃないと、きっとまた袴田と戦う事になると言うのだった。
その翌日、登校した由希は成瀬に午後練が終わったら話しかける事に決めるが朝練でもないのに部室に部員がいたのでやって来る。
そしたら成瀬のロッカーには暫く部活を休むと書かれた張り紙があり、しかも「休」が「体」になっていた。
関東大会の予選が近い中、成瀬がいないことで大騒ぎになっていた。
一応学校には来ているので声をかけるが逃げ回られろくに話も出来なかった。
成瀬が来なくなってから5日後、部員達の苛立ちも最高潮に達する中、由希は試合前には連れ戻すと約束した。
冷静に話せば何となると思いながら由希は成瀬のクラスメイトに情報を聞いて、屋上にやって来ると寝ている成瀬を見つける。
近づくと成瀬が目覚めたので関東大会の予選が近いと、部活を休む程の用事ならちゃんと説明してと言う由希。
成瀬は遊んでいるだけだからと素っ気なく言って屋上から去ろうとするも由希は自分が履いている上靴を成瀬に投げて当てた。
冷静さを完全に見失った由希はやめちまえと言ってしまうのであった。
そして部室に戻るとユニフォームチェックをしながらどうして成瀬の事で自分を抑えられないんだろうと思っていた。
やがて駄目だと分かっていても成瀬の事を信じてしまうと思った由希は思わず無意識に成瀬のユニフォームを手にして部室から走り出した。
そして公園にやって来るとそこでは一人で練習している成瀬の姿があり、部活を休んでいる間ずっとここで練習していた事を悟る。
何で黙ってたのと聞く由希に成瀬は袴田に負けた際にああ言ったのはかっこ悪いのを誤魔化そうとして言っただけと、負けたのをずっと考えて上手くなるまで戻らないと思っていたと言う。
皆で練習したほうがいいんじゃないのと言う由希に成瀬はこんな必死な姿は見せたくないと言う。
そんな成瀬に由希は成瀬が必死で練習している姿は好きだよと言う。
一瞬しまったと思った由希に成瀬は告ったと聞かれ、告ってないと答える。
しかもユニフォームを持っていた事に気づいた成瀬は着せてくれたら部活に戻ってもいいと言う。
イラッとしながらも由希は着せるが成瀬に抱きしめられ、由希は顔を赤らめる。
抱きしめた状態で成瀬は小さい頃はバスケをするのが楽しいだけで負けてもまた次だと切り替えていたと言う。
でも頑張る由紀の姿を見て本気って意味が分かり、由希が好きになったら悔しいという事が始めて分かったのでもう誰にも分からないから自分を信じろと言う。
話を聞いていた由希は内心自分はこんなにも成瀬の事が好きになっていた事に気づいた。
その翌日、成瀬は部活に顔を出し、相も変わらず由希をからかっていた。
そして時が経ち、関東大会の予選が遂に始まるので由希達は会場へやって来た。
因みに相手は東豪高校だった。
その頃、袴田達も会場に来ており、女子達が袴田に声をかけようとしていたので袴田はとっさに控え室に入った。
しかもそこは由希達の控え室で袴田はそこで由希が成瀬の手当てをしているのを見かける。
そして成瀬は由希に好きって言ってと強要し、由希がそれを拒む光景を聞いているの耐えられなくなった袴田は控え室を飛び出すのだった。
そんなこんなで試合が始まり、まず成瀬が先制点を取ると一気に攻めて13対5でリードしていた。
イケイケムードの中、相手のラフプレーで雨宮が怪我をしてしまい、由希が医務室に連れていく。
そして雨宮に早く戻ってと言われた由希は会場に戻ると111対89で勝利しており、成瀬が勝ったぞと言わんばかりのポーズを由希に向けて決める。
その姿に由希は笑みを浮かべ、その笑みを見た成瀬はときめくのだった。
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今回の話を見るに成瀬は恐らく内に闘志を燃やすようなタイプなんだと思います。
袴田率いる三寿々高校との一戦で敗北した際に由希にたかがゲームだからと割り切ったような言い方をしていましたが本当は心底悔しく思っており、一人で練習して今よりも更に上手くなろうとしていました。
それこそが証拠で、そうじゃなかったらしないと思います。
それに成瀬も言っていましたが由希が頑張っていたからかつ好きになったからこのような事をしたと言っていました。
由希が成瀬に振り回されながらも少しずつ変わっていったように成瀬も由希が気になり、やがて好きになった事で少しずつ変わっていったんだなと思いました。
予選の一戦目にも無事に勝ちましたし、次も勝って勝って勝ち続けて練習試合で負けた三寿々高校とのリベンジを果たしてほしいなと思いました。
練習試合ではボロ負けでしたが成瀬も努力してましたし、他の部員達も努力してましたからきっと勝ち抜けると思います。
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