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センゴク権兵衛 ネタバレ 最新話172話
「最後の日」
豊臣秀吉は4か月に渡る北条家との戦いでこれまでの勝利の中でも収穫のある勝利を上げる事が出来た。
その理由は北条家を倒した事で、名実ともに天下人になる事が出来たからだった。
しかし、この勝利は悪く言えば秀吉がルシフェルが如き所業で勝利へと導いたのだ。
この噂は主にバテレンの者達が陰でそのように言っていたのだ。
「るしへる?殿下がバテレンに洗礼名でももろたんか?」
と権兵衛はこのように言い、噂に関しては左程気にしている様子は無かった。
しかし、多くの人々が秀吉が北条家に勝利したという噂を耳にしても、正直容易には信用はしなかったのだ。
そして権兵衛は北条家との戦いで死線を共にした牢人達の面倒を見ていくつもりであったが、部下は台所事情が悪いと言う理由で余りいい顔はしなかった。
「待て待て 小田原で合流した牢人衆(ナカマ)は東西津々浦々から来とる つまり色んな知恵が集まっとるちゅうこっちゃ で!これからの天下静謐時代に向けていち早く作事で食っていこうと思うとるんじゃ こう見えて高野山で寺ァ作っとたんじゃぞ」
と権兵衛は言うと、部下はどうせ丸太担ぎでしょと茶々を入れる。
天下を統一したことで戦は無くなった事から、権兵衛はこれからは秀吉が皆が食っていける世の中にしてくれるはずだと口にしたのだった。
そして七月十日、豊臣家に降伏した北条氏直は徳川家康の陣内に来ていた。
彼は家康に対して吾妻鏡の完本を手渡すと、まさかこのような書物を貰えるとはと家康の表情は驚いたものだった。
吾妻鏡は鎌倉幕府の歴史書であり、天下万民を治める手立てになると思って氏直は家康に渡したのだ。
「いかに盤石な豊臣政権とていずれは「銭の病」にて瓦壊の恐れもありましょう その折は貴殿がこの書に学びし政にて豊臣を支えて頂きたい」
と氏直は言う。
氏直は負けはしたが禄寿応穏の考えを失ってはいけないからと家康にこの考えの元、日本の民を守って頂きたいと頼む。
氏直の考えを静かに聞いていた家康は北条討伐を買って出た己の無知と愚かさを思い知らされた気分になり、この想いを自分の胸の中に秘めたのだった。
「国はいずれ滅び また新しき国が興る その都度国の風呂敷を畳まねばならぬ王がおる‥‥その折に流れる血を最も少なくすることが我が人間をかけた大名職であった 悔いはなし」
と氏直は家康に言うと共に、自らの最期の願いとして民に交じって北条最後の日を見届けたいと言ったのだった。
その翌日、北条氏政は自刃した。
その事を知った氏直はそうかと一言呟くのだった。
更にその翌日、氏直は僧の姿になって小田原城下を歩いていると人々が北条家の旗をどうするかで悩んでいた。
しかし、明日には秀吉が入城されるから撤去したほうがいいと決意した人々は氏直にお経を読んでほしいと頼む。
そしたら氏直は燃やすよりも衣の生地に使った方がいいとアドバイスする。
そのアドバイスに納得がいった人々は細切れにして配る事に考えを改めた。
「旗を胸に縫い付けぇ」
「誰が殿様になろうと小田原者は北条の民じゃ」
と騒ぐ人々を見て、満足そうな表情をした氏直は小田原城へと向かおうとしていた。
それを子供達が城はお殿様の城だから入っちゃ駄目だと注意する。
「城は民が力を合わせて作ったものだ 何故民が入ってはならぬ?」
と氏直は質問すると子供達は法度があるからと言う。
それを聞いた氏直は小田原城から城下を見下ろしたくはないかと、一生に一度ぐらいは法度を破っても構わんと言って子供達を誘って小田原城へと向かうのだった。
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センゴク権兵衛 最新話172話の感想
氏直が吾妻鏡を家康に託したのは驚きでしたね。
氏直は家康の娘を嫁に貰ったため、義理の父親と言う関係であるからと言うのもあると思いますが、秀吉はいずれ倒れた後にその後を継ぐのは家康だと読んでいたからではないかと思います。
今回で小田原合戦編が終わりを告げたので、次回はどんな話になっていくのか気になりますね。
\comming soon/