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きのう何食べた 漫画2巻のネタバレ
史朗とケンジが初めて出会ったのは、いわゆる新宿二丁目のゲイバーでした。
40歳近くになって初めて元彼に連れられて行ったそこに、ケンジがいたのです。
世間にゲイバレしないライフスタイルを堅持していた史朗は驚くほどモテなかったと述懐しているそのゲイバーデビューでしたが、そこで“元彼の友達”というケンジとの出会いがあったのは、既に運命だったのかもしれません。
その後、たまたま入った美容院で、美容師としてのケンジと再会し、何度かデートしたころにケンジのアパートが床上浸水の被害にあったことがきっかけで同居がスタートする、という二人の“なれそめ”。
「ウチ来る?」と一言をかけるのに、史朗が一生分の勇気を振り絞った、というその瞬間から3年が経ち、クリスマスにはちょっと手間をかけたラザニアやケンジの好みの料理が並ぶようになっていました。
メタボが怖い40代ですが、この日くらいはカロリーを考えずに好きなだけ食べればいい、という史朗です。
その日にケンジがリクエストするレシピは、初めて彼が史朗の部屋を訪ねた時に作ってくれたものばかりだったのです。
ケンジが「いい夜だね」と満面の笑みで呟き、その年のクリスマスも穏やかに暮れていったのでした。
さて、史朗の所属する事務所には所長の上町美江とその息子の修という母子の弁護士と、志乃さんという事務員がいました。
その志乃さん、何かと史朗に対して突っかかるような厳しい態度を見せていました。
史朗としては、大食いで気持ちよくランチのカツどんセット(かけそば付)を平らげ、ケンタッキーをむしゃむしゃとかぶりついている彼女の体のメカニズムに嫉妬していたのです。
美人で身嗜みも言葉遣いも完璧、有能な事務員として重宝されていた彼女でしたが、実は彼女は数年前に上町法律事務所が整理業務を手掛けた洋食屋さんの娘で、その縁があって雇われたスタッフだったのです。
修先生と史朗は「てっきり子育てが終わって再就職したような年齢」と思っていたところ、まさかの平成生まれ、二十歳そこそこだった?!という志乃さん。
美容院代の節約のためのまとめ髪に、母親からのおさがりの服とバッグで落ち着いた風情でしたが、カロリー消費の謎が“若さ”であると判明して、史朗はその嫉妬心が霧散し、さらに「洋食屋の娘」という彼女にレシピのヒントをもらうようになっていくのです。
そして、志乃が史朗にきつく当たっていたのは、高校生のころからチーママとあだ名される落ち着きすぎた風情の自分と対極にあるような、年齢よりはるかに若く見られる史朗の見た目が原因だったのだと修先生は納得するのでした。
さらに、史朗とケンジの昔の恋人の話や、友人らとのやり取りが描かれる中で、史朗の父親のガンが発覚します。
ゲイであってもなくても、日本の40代にとっては親の健康問題や介護、お金と言ったシビアな事柄は付いて回るものです。
その中で史朗は少し先をいく佳代子さんにヒントをもらったり、料理をしながら物事の整理をしたり。
手術を前にして、史朗はケンジに言うのです。
「父親のことで何かあった時、話を聞いてもらっても良いかな」と。
聞いてくれるだけでいい、という史朗に、ケンジは「聞くよー、もちろんだよシロさーん」と答え、彼は史朗の手を握るのでした。
今回のレシピ: ・クリスマスのラザニア ・グリーンアスパラのからしマヨあえ ・セロリと牛肉のオイスターソースいため ・鮭のみそホイル焼き
・黒みつがけミルクかんてん