神戸山口組 | イエロージャーナル

2017年3月17日

【無料記事】「赤坂で神戸山口組と住吉会が睨み合い」の真相

「ゲンダイの報道で正確なのは『山健組と住吉会』という対立の部分だけで、睨み合いの原因を『シノギに関するトラブル』と書くなど、いかにも曖昧です。真相は、さる山健組の最高幹部と住吉会が巨額のシノギを共に行ったのですが、住吉会側が報酬を支払わなかったということにあります」

 事情通氏は「金額も聞いていますが、それは勘弁して下さい」と言う。

「ですから人数の違いに意味はありません。山健側は幹部個人のシノギで起きたトラブルですから、そもそも大勢で行く必要がない。一方の住吉会は本部が赤坂ですから、60人程度の動員をかけるのは何の造作もありません」

 山健組には「掛け合いは複数で行うな」との教えがあるという。

「ヤクザの用語で交渉事を『掛け合い』と言うのですが、山健組の交渉は、相手が何人いようとも、単独で相手に向かうのが決まりです。万が一、殺されたとしたら、組は必ず報復します。だからこそ組員は1人で相手の前に立つことができますし、相手側もそれを分かっています。山健組の人間が1人で来ても、危害を加えるようなことはしません。こういうことでも、山健組の〝威光〟が維持されるというわけです」(同・事情通)

 ゲンダイが報じた「神戸側10人」は赤坂のとあるホテルの前で待機していたのだが、教えの通り、掛け合いには1人で向かったという。

「この事件が、大きな抗争に発展することは100パーセントあり得ません。山健組と付きあいのある親分が仲介に入り、間もなく解決するはずです。そして、住吉会が報酬を支払っても、山健組の幹部は仲介してくれた親分と、自分の親分に全て渡してしまうはずです。だからこそ幹部として人望を集めているというわけです」(同・事情通)

 全額を渡してしまうというのは、さすがにもったいない──市井の人間なら、そう思う向きが圧倒的多数だろう。どんな組織にあっても、やはり幹部というのは大変なようだ。事情通氏は「そういう幹部が脇を固めているからこそ、山健組トップ、井上邦雄組長のカリスマ性も際立つわけです」と指摘する。

(無料記事・了)

2016年7月5日

熊本地震で勃発「6代目VS.神戸・支援抗争」の〝勝者〟は?

 少なくとも警察からは目の敵にされている日本最大の暴力団・山口組だが、阪神淡路大震災や東日本大震災では、組織を挙げて被災者救援にあたり、「任侠道の鏡」と謳われたこともまた事実だ。それでは今回の熊本地震では、6代目側と神戸側は、どう動いたのだろうか。

■―――――――――――――――――――― 【購読記事の文字数】1300字 【写真】海上自衛隊のFacebookより「4月19日、岩国市役所から飲料水を車両に積み込む隊員と市役所職員」 ■――――――――――――――――――――

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2016年5月30日

【スクープ】「6代目山口組」作成の「神戸山口組〝防衛〟マニュアル」大公開

 弊社は、指定暴力団・6代目山口組(総本部・神戸市灘区)が作成したとする『組織防衛マニュアル』を独自入手した。率直なところ、怪文書の類である可能性は存在する。だが、極めてリアルな印象を受ける文書であることは間違いない。  タイトルは『神戸山口組の切り崩し手法と実例』だ。

 では、まず文書の全貌を一挙公開しよう。その後、少し解説をさせて頂く。

■―――――――――――――――――――― 【購読記事の文字数】5300字 【写真】16年4月、山口組総本部を家宅捜索する兵庫県警(撮影 産経新聞社)

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2015年10月29日

神戸山口組幹部「怒髪天を衝く」〝ネット〟座談会

 なぜ、山口組は分裂してしまったのだろうか……。  こんな疑問を提示すれば、多くの方が「そんなことも知らないのか!?」と驚愕されるかもしれない。  確かに分裂について解説する記事は、相当な数となっている。その全てにファクトと信憑性があるのだろう。だが、それでも、もう一度、同じ疑問を繰り返したい。なぜ山口組は2つに割れたのか──?  何よりも山口組こそ、数こそが正義と信じて疑わなかった組織だったのではないか。『完本カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」』(佐野眞一・ちくま文庫)でも「戦後、神戸から出て大きくなったのはダイエーと山口組」という文言が登場する。共に規模の拡大に執着し、だからこそ「神戸から出たが、神戸らしくない」と評された2大組織だ。その姿勢が戦後日本の「成長こそが美徳」を体現していたのではないか。  分裂すれば、最終的には「神戸山口組」だろうと「本家(?)山口組」だろうと、数という貴重な〝市場占有率〟を失ってしまう。これは文字通り自分で自分の首を絞めているだけではないか……。  暴力団に関心などなくとも、組織論として山口組分裂の今後に興味を持つビジネスパーソンも多いに違いない。〝国策〟でNTTが東と西に分けられるのは仕方ないにせよ、今のトヨタが「東日本トヨタ」と「西日本トヨタ」に分割したなら、「正気の沙汰か!?」と誰もが腰を抜かすだろう。  必要なのは、冷静な解説記事ではないのではないか──そう考えた我々は、複数の神戸山口組の幹部に取材を行った。  その内容を、そのまま皆さんにお届けしたい。片方の主張だけを記事化するのはフェアな報道ではないという意見もあるだろう。しかし「なぜ分裂したのか」という問題を考えるなら、何よりもまず神戸山口組サイドに「なぜ山口組から割って出たんですか」と質問するところから取材は始まるはずだ。  持っていき場のない怒りを押し殺していたのだろうか。幹部たちは我々の前で咆哮した。

 取材記者が苦笑して「デスメタル」と評したインタビューは、たとえヤクザ者、反社会的勢力の構成員というダニ以下の存在であったとしても、紛れもない「魂の叫び」だったのだろう。彼らが吠えた分裂の原因は金でも利権でもなかった。どこまでいっても泥臭い、強烈な人間関係のまっただ中に存在していた。

――(取材記者、以下省略)しかし、いったい何故、今、割れてしまったのでしょうか……?

■―――――――――――――――――――― 【購読記事の文字数】約5000字 【写真】2015年9月、山健組を家宅捜索する大阪府警(撮影 産經新聞社) ■――――――――――――――――――――

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分裂山口組の抗争主戦場は何と東京・六本木!?

 これが全面戦争の火蓋となるのか——。  最初は長野だった。飯田市の温泉施設で10月6日、暴力団関係者とみられる男性(43)が拳銃で頭部を撃たれて死亡した事件で、長野県警は8日、山口組系の組幹部、有賀健一郎容疑者(48)を殺人の疑いで逮捕した。  被害者男性は暴力団『山口組』(総本部・神戸市灘区)から、離脱した『神戸山口組』(本部・淡路島)に〝移籍〟しようとしてトラブルになっていたという。  そして名古屋市。中村区は、山口組6代目・司忍(本名・篠田建市)組長(73)の出身母体である『弘道会』が本部を置く。  司組長は山口組の本部を神戸市から地元名古屋市に〝遷都〟しようと画策中だと報じたメディアもあるが、同市には対立する神戸山口組の中核を担う『山健組』(神戸市中央区)傘下の組も事務所を千種区に設置している。  つまり、両組織が睨み合う〝最前線〟の1つなのだ。  当然と言うべきか、さっそく市内では両組織から逮捕者が出た。  愛知県警は18日、対立する神戸山口組=山健組傘下の組事務所で、玄関横のインターフォンを引きちぎったなどとし、弘道会幹部ら7人を暴力行為法違反(器物損壊)容疑で逮捕した。  更に同日、山健組の傘下組幹部と組員も傷害容疑で逮捕している。こちらは千種区の路上で、弘道会系組関係者を蹴るなどして頭に軽いケガを負わせたという容疑だ。  更に警察は、双方の組織が集中する愛知、大阪、兵庫、そして東京などで厳重な警戒を行いながら、微罪逮捕と家宅捜索を繰り返している。  例えば20日には、山口組の若頭補佐を務める江口健治・二代目健心会(大阪市浪速区)会長(62)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕。架空のリフォーム会社の設立を届け出たという容疑だ。  22日には神戸山口組のナンバー3とされる寺岡修・侠友会(兵庫県淡路市)会長(66)を同じ電磁的公正証書原本不実記録容疑で逮捕。こちらは3年前、車を購入した際、別人の名義や住所で登録した、という疑いが持たれている。  警察庁の金高雅仁長官は29日、分裂が発覚した9月から10月28日までの間に、全国の警察が逮捕した両組織の幹部らは96人で、事務所など76カ所を家宅捜索したことを明らかにした。1日1人以上の逮捕者だから、いかに警察が〝抗争の芽〟を摘み取ろうとしているか分かるというものだ。

 組織として戦争を始めることは考えにくいものの、組員同士の偶発的な衝突までは可能性を否定できない——メディアでは、そんな専門家の観測報道が大勢を占めているが、我々編集部の元には「東京で最も危険な街は六本木」との情報が寄せられた。確かに日本有数の繁華街であることは事実だが、具体的な根拠があるのか。どんな背景が存在するのだろうか。

■囁かれる六本木高級クラブの店名

 六本木に、さる超高級クラブがある。ここでは仮に店名は「M」としておこう。常連客のIT会社代表氏が打ち明ける。

■―――――――――――――――――――― 【購読記事の文字数】約3500字 【写真】2011年4月、JR神戸駅での司忍(篠田建市)組長 (撮影 時事通信社)

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