安保法案に反対して注目を集めた学生グループ『SEALDs(シールズ)』だが、昨年の2015年12月、政策課題の分析や緊急提言を行うシンクタンク『ReDEMOS(リデモス)』の設立を発表した。 SEALDsといえば『2015 ユーキャン新語・流行語大賞』でベストテン入りを果たしたことも記憶に新しい。参院で反対意見を述べた奧田愛基氏(23)のことが強く印象に残った方も多いのではないか。写真は、その時の1コマだ。 安保反対派、反安倍派にとっては、ReDEMOSに〝闘争〟の勢いを持続させる役割を期待している。そのため代表理事には〝スター〟の奧田氏が就任し、理事に上智大学の中野晃一教授、水上貴央弁護士が名を連ねて脇を固めた。 関係者はReDEMOSを「国会前抗議を原点に、日本の民主主義を問い直す場」「市民のためのシンクタンク」などと位置づけ、政治課題に関する情報発信や、議論の場の提供、政党や市民への政策提言をメールマガジンやイベントなどを通じて行うとしている。 ところが、公安筋の見立ては、かなり異なる。SEALDsは政党設立を目標に掲げており、ReDEMOSはそのための準備組織、との分析なのだという。
ある公安当局者は、次のように指摘する。