【無料記事】〝第2の日歯連事件〟文科省と歯科医界が大甘「手打ち」 | イエロージャーナル

 日本歯科医師連盟を舞台とする政治資金規正法違反の事件は、日本歯科医師会会長ら3人を起訴して終結を迎えた。「政治家まで捜査が及ぶのでは」との観測も根強かったが、結局は迂回献金止まり。特にメディア的には〝地味な〟幕引きとなったようだ。  この問題は東京地検特捜部が9月末、幹部3人を逮捕したことで公となったが、実は5月に、さる地方の歯科医師会で不正会計問題が発覚していたのだ。特捜部の捜査が進むにつれ、関係者の中には「もう1つの日歯事件として事件化するのでは」と推移を注視する者もいたという。

 最終的には、こちらの不正会計問題も尻すぼみの結果に終わった。ただ、行政側の大甘対応には今でも批判の声が少なくない。加えて歯科医師界が抱える構造的な問題も浮き彫りとなり、やはりこちらの問題も「第2の日歯事件」と呼べるかもしれない。