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鬼滅の刃 最新刊10巻の漫画ネタバレ
音柱の宇髄天元と伊之助は、上弦の陸（堕姫）が支配する地下空間から、帯に取り込まれていた人間を解放することに成功します。
善逸や、宇随の妻二人も、囚われの身から解放されます。
人質を奪われた帯たちは、主の堕姫のもとに、ものすごい速さで戻っていきます。
堕姫の姿の変化に、対峙していた炭治郎は驚きます。
禍々しい匂いがし、どうやら力が増強されたようです。
炭治郎だけでなく、外の騒々しさに家から出てきた住民も、堕姫の攻撃の犠牲になります。
柱の匂いを感じ取った堕姫は、無惨様の喜んでいただけると歓喜の声を上げ、宇随の方に向かおうとします。
「待て、許さないぞ」と叫ぶ炭治郎に対して、堕姫は「醜い人間に生きている価値ないんだから、仲良くみんなで死に腐れろ」とほざきます。
「人にはどうしても退けない時がある。人の心を持たない者がこの世に居るからである。理不尽に命を奪い反省もせず悔やむこともない。その横暴を俺は絶対許さない。」と炭治郎は怒りに燃え、堕姫に追いすがります。
そして、「なぜ命を踏みつけにする？」という炭治郎の言葉に、無惨の血を濃く受け継いでいる堕姫の頭が反応します。
無惨の細胞に刻まれた記憶がフラッシュバックしたのです。
過去に無惨と因縁があるのであろう額に不思議な痣をつけた侍が現れ、炭治郎の姿に重なります。
「かってはお前も人間だったろう。痛みや苦しみにもがいて涙を流していたはずだ。」と問いただす炭治郎に、堕姫は「ごちゃごちゃ五月蠅い。鬼は老いない。食うために金も必要ない。病気にならないし、死なない。そして美しく強い鬼は何をしてもいい。」と返します。
そして、血鬼術「八重帯斬り」を繰り出します。
「ヒノカミ神楽・灼骨炎陽」で炭治郎は迎え撃ちます。
炭治郎の強さと速さの向上に、堕姫は驚きます。
炭治郎の刀が堕姫の頸に入ります。
しかし、帯のようにしなり斬撃が吸収され、斬れません。
堕姫は、帯の数を増やして反撃に出ます。
それを器用に一か所に束ね止め、そして跳躍し、再度、堕姫の頸を狙います。
しかし、攻撃の途中、呼吸が続かなくなり、炭治郎は倒れこみます。
目の前が真っ暗になり、苦しくて息ができません。
「惨めよね人間というのは。どれだけ必死でも所詮この程度」と見下す堕姫が、お返しに炭治郎の頸を斬ろうとしたその瞬間です。
禰豆子が突如現れ、堕姫に蹴りを見舞い吹っ飛ばします。
禰豆子の形相は怒りで凄いことになっています。
堕姫に濃く流れている無惨の血が、禰豆子の頭に過去の悲惨な出来事をフラッシュバックさせたのです。
家族を無惨に殺された悪夢をです。
激しい憎悪に怒り狂う禰豆子と、堕姫との戦いが始まります。
禰豆子の容姿をみて、「私の支配から逃れた鬼がいる。始末してくれ」と無惨から言われたことを思い出し、堕姫は、闘志を燃やします。
禰豆子の蹴りに対して、堕姫は帯を放ち、胴体や足を切り裂きます。
しかし、真っ二つに切断されたと思いきや、驚くことに、禰豆子は、合体して立ち上がってきます。
斬り落とされた足や手も再生しています。
上弦に匹敵する回復再生速度に、堕姫は暫し放心してしまいます。
いつも挟んでいるご愛用の竹筒を口から離し、大きくなった鬼の角と浮き出た血管で、すごい威圧感を出しています。
突進しながら繰り出す禰豆子の蹴りに、堕姫は帯で再び切り裂くものの、瞬時で再生した足で蹴り落とされてしまいます。
一瞬での再生力は、堕姫を上回っています。
禰豆子は、戦いに歓喜の表情をみせています。
戦いの疲労で眠りこけている炭治郎の夢の中に、死んだ弟が現れ、「禰豆子を助けて。姉ちゃんが姉ちゃんでなくなる」と必死に呼びかけます。
堕姫と禰豆子の戦いは、ますます激しくなっていきます。
帯で細かく切り刻むものの、血が生き物のように切断された体を繋ぎ留め、再生していきます。
それだけでなく、返り血が燃え始め、堕姫の体を炎が包み込みます。
この炎は、鬼だけを燃やす奇妙な血鬼術です。
そして堕姫を蹴り上げ、家の中まで吹っ飛ばします。
追い込む禰豆子は、そこで、傷ついて血を流している女性に出会います。
ポタポタ流れる血に、飢えた鬼のように禰豆子は反応してしまいます。
その時です。
禰豆子を我に戻そうと、炭治郎が止めに入ります。
必死に抑え込みますが、暴れる禰豆子に振り回されます。
そこに、よくもやってくれたわねえと、体の所々が炎で焦げた堕姫が歩み寄ってきます。
家の中に人がいる中、炭治郎は困り果ててしまいます。
すると、ついに音柱の宇随が到着します。
そして、宇随の背後をみると、堕姫の頸が斬り落とされています。
そして、宇随は「こいつは上弦じゃない」と呟きます。
宇随は、派手に鬼化が進んだ禰豆子に子守歌でも歌ってやれと、炭治郎に助言します。
炭治郎は、母親が歌っていた子守歌を歌い始めます。
すると、禰豆子の鬼の角が引っ込み、体も小さくなっていきました。
そして、眠りにつきました。
他方、宇随に頸を斬られた堕姫は、泣きながら、頸を斬られたと悔しがっています。
また、上弦ではないと宇随に侮辱されたことに怒っています。
頸を斬っているのに体が崩れない堕姫を不思議な思いで、宇随が見ていると、驚くことが起きます。
堕姫の体の中から、もう一体の鬼がズズズッと出てきます。
咄嗟に宇随は刀で切り込むが、もう一体と堕姫は、素早く移動します。
そして、次の瞬間、もう一体が宇随を傷つけます。
もう一体は堕姫の兄で、名は妓夫太郎と言います。
宇随の容姿に激しい嫉妬を覚えた妓夫太郎は、「可愛い妹が一生懸命やっているのに、いじめる奴らは皆殺しだ。やられた分は必ず取り立てる。」と言い放ち、血鬼術「飛び血鎌」を繰り出します。
咄嗟に床を破壊して、宇随は住人を連れて階下に逃げ込むが、血鎌は、曲がって、床の穴を通って追ってきます。
妓夫太郎は、血の斬撃を操れるのです。
この戦い、一筋縄では行きそうにありません。
妓夫太郎と堕姫の兄妹を相手に、宇随は忍びの特殊な火薬玉を使いながら戦います。
徐々に血鎌の猛毒が効き始めてきているのですが、虚勢を張って動きます。
ジワジワ追い詰められようとする中、炭治郎、伊之助、善逸の３名が集結します。
鬼が二人になっていることに驚く炭治郎らに、宇随は「兄妹二人の頸を同時に斬ることが、こやつらの倒し方だ。」と伝えます。
それに妓夫太郎は「その簡単なことができなくて、鬼狩りたちは死んでいった。俺が十五で、妹が七、柱を喰ってきた。」と横から言います。
そして、妓夫太郎の相手は宇随と炭治郎、堕姫の相手は伊之助と善逸と、二手に分かれた戦いが幕を開けます。
善逸は「耳を引っ張って怪我をさせた子に謝れ。自分がされて嫌だったことは人にしちゃいけない。」と堕姫に説教します。
それに堕姫は「人にされて嫌だったこと、苦しかったことを人にやって返して取り立てる。自分が不幸だった分は幸せな奴から取り立てねえと取り返せねえ。」と反論します。
そして、無数の帯を放ちます。兄の目覚めにより堕姫の力は以前よりも増しています。
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鬼滅の刃 最新刊10巻の漫画の感想
無惨の血が流れている堕姫を見て、家族を殺されたことに対する怒りの増幅により、禰豆子が激しく鬼化してしまいます。
角が出て、牙が長くなり、形相を変えた禰豆子を、必死になって、炭治郎が止めようとします。
子守歌を歌いながら必死になってなだめようとします。
強い兄妹愛を感じるとっても良いシーンでした。
また、母親が歌っていたというこの子守歌で禰豆子は我に戻るのですが、母親の愛情と母娘のつながりの強さが伺え、感動してしまいました。
他方、上弦にあっては、堕姫（妹）に加えて、妓夫太郎（兄）が出てきました。
二人とも「不幸だった分は幸せな奴から取り立てるしかねえ」という捻くれた考えの持ち主なのですが、人間時代の幼少時にに辛い過去があったのでしょう。
大人として、改めて子供への目配りをしっかりしなければならないと認識させられた次第です。
なお、堕姫の花魁コスチュームですが、悪役ながらも、色気がたっぷりあって、目に安らぎを与えてくれました。
生まれ変わったら、柱の一人として活躍してくれると嬉しい限りです。
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