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ドラフトキング 14話のネタバレ
「知られざる才能⑥」
沖本がスリーランホームランを打った事から神木は沖本がインコースのツーシーム系の球をレフトスタンドに運んだ事に驚いていた。
下辺は速球系の変化球にも対応できる技術があると評していた。
飯塚は乱打戦になると予想し、神木は早めの継投になりそうだからと蔵田が何時登板してくるのか気にしていた。
「憂羅志亜大には絶対的クローザーの椎名がいる 蔵田が出て来るならセットアッパーだろうね…」
と大越は言い、下辺もスカウトリストに入っていたと呟く。
大越は今日先発の辰見が沖本に打ち込まれたから興味を示していた球団は手を引いて、指名される確率は低くなったと呟き、逆に椎名の評価が上がると踏んでいた。
椎名は148km/hのストレートと2種類のスライダーを操り、今日まで倉敷工科大打線を2回と3分の2を無失点に抑えていた。
もし憂羅志亜大が全日本大学選手権に出場したら活躍によって椎名の指名もあり得ると踏んだ大越は椎名のチェックもお願いした。
「大越さん…ちょうど今ブルペンに入ったのって椎名じゃね?」
と郷原が憂羅志亜大のブルペンを指差すと郷原の言う通り、椎名がブルペンに入って投球練習をしようとしていた。
クローザーではなく中継ぎで出ようとしている事から大越は驚き、郷原は流石ペテン師の滝川監督だと言い、倉敷工科はザワついていると思っていた。
郷原の言う通り、椎名がブルペンで投球練習を始めた事から倉敷工科大の斎藤監督は大いに動揺していた。
郷原は滝川監督はこの試合は後半が勝負と考えており、その後半を椎名と蔵田で食い止めようとしていると踏んでいた。
しかも倉敷工科大は去年まで二部リーグだったので蔵田の存在を知らないから滝川監督はその意表をついて蔵田に長いイニングを投げさせようと郷原は考えていた。
回は4回表になり、4対3で倉敷工科大が勝っていた。
そしてさっきまで動揺していた斎藤監督はどの道椎名が来る事は分かっているから自分達はフルスイングをするのみだと、椎名も打ち込めと選手に檄を飛ばし、選手達も打ちまくっていく。
先発の辰見は4回途中4失点で疲労の色が見え始めていた。
ワンアウト二塁で9番バッターを迎えていたがそのバッターにもフルスイングで打たれてしまい、追加点を取られてしまう。
そして1番に回るが押し出しの四球を出してしまったところで、沖本に回る前に2番、3番を抑えようと滝川監督は椎名を登板させる。
その椎名は2種類のスライダーを駆使して2番、3番を連続三振で抑えてこの回を1点で防いだ。
これによって流れを引き戻した憂羅志亜大は次の回で同点に追いついた。
5回の表、滝川監督は蔵田に準備をするように命じ、蔵田は返事をしてブルペンへと向かう。
蔵田がブルペンで投げようとしているのを見た郷原は感慨深いものを感じており、大越もお手並み拝見させてもらうと言う。
「そういえば…ざまぁみやがれ毒島!ようやく蔵田が投げるぜ」
と郷原は言うが、毒島は毒島で蔵田を見たかったのかアンタも見たかったのかよと突っ込んだ。
そして最初のバッターである沖本がバッターボックスに向かおうとしていた。
今シーズン沖本は椎名と勝負したことが無く、今回が初対戦となった。
椎名は第一球を投げ、沖本はよく見て手を出さなかったのでボールとなった。
飯塚は沖本はいいバッターだと評価していたがここで抑えられたらそこまでの選手だと思っていた。
理由は下から上へあがるためには大事な場面で負けたら意味がないからだった。
そして椎名が第二球を投げて、沖本がじっくりと待って思いっきりバットを振った。
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飯塚の言う通り、沖本はここで打たないといけませんね。
彼はチームの四番ですから四番は一振りで仕留めてなければなりませんから、ここは一つ大きいのを打ってほしいと思います。
次回は蔵田が出てくると思いますので沖本とどんな勝負を繰り広げるのか楽しみです。
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